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	<title>看護教員にこブログ　</title>
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	<description>看護学生・看護師・看護教員の一歩前進を応援する</description>
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		<title>その34：基礎実習　コミュニケーション指導　総まとめ</title>
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		<dc:creator><![CDATA[看護教員にこ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 21 Feb 2023 12:18:14 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[看護教員にこの実習指導の実際]]></category>
		<category><![CDATA[1年生]]></category>
		<category><![CDATA[コミュニケーション指導]]></category>
		<category><![CDATA[基礎看護実習]]></category>
		<category><![CDATA[実習初日]]></category>
		<category><![CDATA[実習指導者]]></category>
		<category><![CDATA[患者さん]]></category>
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		<category><![CDATA[看護学生]]></category>
		<category><![CDATA[看護教員]]></category>
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					<description><![CDATA[「患者さんとのコミュニケーション指導」シリーズが7回にわたってしまったので、ポイントを総まとめします。 内容をゆっくり確認されたい方は、各回へのリンクをそれぞれ貼っておきます。ご活用ください。 学生が担当患者さんに初めて [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「患者さんとのコミュニケーション指導」シリーズが7回にわたってしまったので、ポイントを総まとめします。</p>
<p>内容をゆっくり確認されたい方は、各回へのリンクをそれぞれ貼っておきます。ご活用ください。</p>
<h2>学生が担当患者さんに初めて出会う場面</h2>
<p><a href="https://nursing-t-niko.com/basic-nursing-practice-communication-guidance-with-patients1/">その28：基礎看護実習　患者さんとのコミュニケーション指導①</a></p>
<h3>学生よりも先に学生の担当患者さんに挨拶する。その後、学生と一緒に患者さんに挨拶に行く。</h3>
<p>患者さんとのコミュニケーションを、学生にどのように学ばせていけばよいのか、情報収集するため。</p>
<p>学生と患者さんとの初めての出会いの状況を確認し、学生と患者さんが関係性を築けるよう支援するため。</p>
<h3>学生が、患者さんとどんな会話をしたか、何に気づいたか確認する。</h3>
<p>教員が学生よりも先に患者さんに挨拶し、気がついたことを整理しておく。</p>
<p>学生が、患者さんとの会話で気がついたこと、感じたこと、考えたことを確認する。</p>
<p>学生の気づきや考えを、広げたり深めるような介入をする。</p>
<p>教員が気がついたことや考えたことを教えたり、指導はしない。（後々の実習指導に役立てていく。）</p>
<h3>教員が患者さんに挨拶したり会話している様子を学生に見てもらう。</h3>
<p>学生にコミュニケーションの1つのモデルを示し、学生自身が自分のアプローチとの違いに気づけるように支援する。</p>
<p>モデルを示す前に、何に着目してもらいたいか、学生に明確に指示する。</p>
<ul>
<li>会話中、気がついたことがあったら、あとで教えてください。</li>
<li>会話をする位置関係に着目してください。　　など。</li>
</ul>
<p>学生にモデルを示す前に、教員が患者さんと会話をしたり、学生と患者さんとの会話の状況を確認しておく。</p>
<h3>看護師さんが患者さんに挨拶している様子を、教員と学生が一緒に見学する。</h3>
<p>学生が、患者さんとの会話で気がついたこと、感じたこと、考えたことを確認する。</p>
<p>学生の気づきや考えを、広げたり深めるような介入をする。</p>
<h2>学生が担当患者さんと向き合う姿勢</h2>
<p><a href="https://nursing-t-niko.com/basic-nursing-practice-communication-guidance-with-patients2/">その29：基礎看護実習　患者さんとのコミュニケーション指導②</a></p>
<h3>なぜ学生は患者さんとコミュニケーションをとらないといけないの？</h3>
<p>「看護の対象を理解するため」。そして、看護を実践するため。</p>
<p>患者さんとのコミュニケーションでなければ得られない情報があるから。</p>
<h3>患者さんを理解するとは？（対象理解とは？）</h3>
<p>「看護」は、「人を看る」こと。「人を看る」ということは、「病気」をみるのではなく「病気になった方のこれまでの背景とこれからの人生」についても、患者さんやそのご家族とともに一緒に考えていくことが求められる。</p>
<p>看護の対象は、病院に入院している患者さんだけではない。病気をもっている人が、病気を克服する、あるいは悪化しないようにする。病気をもっていても、生き生きとした社会生活が送れる。「死」に直面する人が、安らかに過ごせる。健康な人が、健康を維持する、あるいはもっと健康になれるようにする。このようなことを、その人の立場に立ってあらゆる年令・立場の人を対象に援助するのが、看護。</p>
<p>そのため、カルテからの情報だけでは、その人の立場に立って援助（看護）することはできない。患者さんと向き合い、コミュニケーションを通して、患者さんの立場を理解していかなければならない。</p>
<h3>患者さんのことがわからないからこそ、知ろう・わかろうとする「相手に向き合う姿勢」を大切にする。</h3>
<p>学生は患者さんとのコミュニケーションに不安が大きいが、1年生ならではの「患者さんのために、何かしたい。頑張りたいという素直で優しい気持ち」が強い。</p>
<p>「患者さんを理解する」ことの基本として、「相手を理解することは不可能である」という前提が必要。</p>
<p>わからないからこそ、知ろう・わかろうとする 「相手に向きあう姿勢」が大切。初めての実習だからこそ、患者さんに向き合う姿勢を大事に育んでほしい。</p>
<h3>「相手に向き合う姿勢」の基本</h3>
<p>常に笑顔で接すること</p>
<p>穏やかな声で話すこと</p>
<p>声が相手の耳に心地よく届くよう、患者さんの反応を見ながら</p>
<p>親身になって傾聴すること</p>
<p>いかなる場面でも冷静に</p>
<p>十分に説明をすること</p>
<h3>一番重要！学生が患者さんの一番困っていること・つらいこと・不安なことを知り、何とかしたいと行動できるよう支援すること。</h3>
<p>患者さんは療養生活を送るうえで、様々なつらさ、不安を抱えていることが予測される。</p>
<p>学生の、「患者さんのために、何かしたい。頑張りたいという素直で優しい気持ち」と「患者さんをしろう・わかろうとする姿勢」を別々に考えるのではなく、それぞれを活かしあえるような支援・指導が必要。</p>
<p>1年生であったとしても、患者さんの一番つらいところに寄り添える看護学生であってほしい。それを支援するのが教員や指導者さん。</p>
<p>知識や技術が未熟であったとしても、学生が、「患者さんのために私にもできることがある。看護チームの一員としてやれることがある。」と思えることが大切。</p>
<p>学生が患者さんから情報を得て看護師に報告・相談し、看護師がその情報をもとに看護計画を追加修正して実践することが、実習目標でもある、「看護の実際を知る」ことにもつながる。</p>
<h2>患者さんと良好な関係が築きやすくなる距離感で会話しているかな？</h2>
<p><a href="https://nursing-t-niko.com/basic-nursing-practice-communication-guidance-with-patients3/">その30：基礎看護実習　患者さんとのコミュニケーション指導③</a></p>
<h3>患者さんにも、学生にも、パーソナルスペースがある。</h3>
<p>他人に近付かれると不快に感じる空間のこと。パーソナルスペースは親しい人には狭く、関係が浅い人には広くなる。パーソナルスペースに侵入されると「不快」に感じる。</p>
<p>学生は、看護師さんの行動を真似て患者さんとのコミュニケーションを頑張ろうとするが、うまくいかず、コミュニケーションに苦手意識を持ったまま実習を終えてしまうことがある。</p>
<p>患者さんが不快に思う距離感（患者さんのパーソナルスペース）を把握していない学生がいる。</p>
<p>学生個々のパーソナルスペースに配慮したコミュニケーション上の助言が必要。</p>
<h3>患者さんが不快に思う距離感を把握していない学生への支援</h3>
<p>一般的に、パーソナルスペースには４つの距離があるが、学生が患者さんと関係性ができていない状況で会話をするときは、社会距離（120～350㎝）から始めるとよい。</p>
<p>緊張して患者さんのパーソナルスペースに入ってしまっている学生に対しては、教員が客観的に観察できたことを、良い悪いの判断は加えずに伝える。学生が自分で振り返れるように促す。</p>
<p>なかなか気づけない場合は、気づけるように具体的に指導を加えていく。（「相手のことが良くわからないのに、近いところで話しかけられたら、あなたはどう思う？」、「さっき、あなたと患者さんが話していた距離感は、あなたの負担になっていませんでしたか？」など。）</p>
<p>「患者さんにとって不快な距離感ではなかったか」、「学生自身の負担となる距離感ではなかったか」、といった視点で助言する。</p>
<p>学生が、「次は、そうしてみよう！」と、気楽に、そしてすぐに取り組めるような助言を意識する。</p>
<h3>パーソナルスペースが狭い傾向の学生への支援</h3>
<p>パーソナルスペースが狭い傾向の学生は、基本的に人と接するときの距離感が近い。</p>
<p>学生の特徴としては、「社交的」、「自分に自信がある」、「客観的に物事を考える」、「外への関心が強い」「異性の友達が多い」、などがある。実習でも積極性がある。</p>
<p>自分のパーソナルスペースが狭いため、相手のパーソナルスペースに必要以上に踏み込んでしまう可能性がある。</p>
<p>一度患者さんに不快感を与えてしまうと、関係がギクシャクしたり嫌悪感を抱かれる原因にもなる。</p>
<h3>パーソナルスペースが広い傾向の学生への支援</h3>
<p>パーソナルスペースが広い学生は、基本的に人と接するときの距離感が遠い。</p>
<p>学生の特徴としては、「神経質」、「内向的な性格」、「自分に自信がない」、「人見知り」、「集団行動が苦手」などがある。実習中の行動も消極的に見え、警戒心が強くなりがち。</p>
<p>しかし、患者さんや看護師さんと接する時には、相手のことをよく考えて、慎重に言葉を選びながら会話をすることができる。</p>
<p>パーソナルスペースが狭い学生とは違い、他の学生や看護師さんの前では助言しない。自分に自信がなく、他人と比べられるのを嫌がる傾向があるため。</p>
<p>教員がモデルを示したり、学生と一緒に患者さんと会話をしてみるなど、出来ていることを認めながら、少しずつ自信をつけてもらうなど、時間をかけた丁寧な支援が必要になる。</p>
<h3>パーソナルスペースは、あくまでも目安です。</h3>
<p>患者さんのパーソナルスペースに、不用意に踏み込んでしまうと、</p>
<ul>
<li>嫌い・苦手だと思われる</li>
<li>セクハラになってしまう可能性がある</li>
<li>人間関係のトラブルに発展する可能性がある</li>
<li>好意があると思われる　　　　　という恐れもある。</li>
</ul>
<p>患者さんと良好な関係を築いていくためには、同じことを繰り返さないことが重要。</p>
<h2>患者さんが気持ちを話しやすい位置・場所で会話しているかな？</h2>
<p><a href="https://nursing-t-niko.com/basic-nursing-practice-communication-guidance-with-patients4/">その31：基礎看護実習　患者さんとのコミュニケーション指導④</a></p>
<h3>私が観察した学生と患者さんの残念な位置関係</h3>
<div class="danger-box">
<p style="color: #333333;"><strong>患者さんがベッドで臥床している。</strong></p>
<ul style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">
<li>学生はベッドの足もとから立位で声をかけている。</li>
<li>オーバーテーブルがあるため、学生はベッドの足元にある椅子に座り、患者さんに声をかけている。</li>
<li>患者さんは右手に点滴をしているため、学生はベッドの足元にある椅子に座り、点滴スタンドをはさんで患者さんに声をかけている。</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">学生は患者さんの枕元で床に立膝になり、ベッド柵をはさんで声をかけている。</li>
</ul>
</div>
<div class="danger-box">
<p style="color: #333333;"><strong>患者さんがベッド上で座位になっている。</strong></p>
<ul style="color: #856404;">
<li style="color: #333333;">学生は真正面で患者さんと向き合い、椅子に座って会話している。</li>
</ul>
</div>
<div class="danger-box">
<p style="color: #333333;"><strong>右耳がよく聞こえない臥床している患者さんに対して</strong></p>
<ul style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">
<li style="margin-bottom: 0.2em;">学生は右側から話しかけている。左側のベッドには違う患者さんがいらっしゃった。</li>
</ul>
</div>
<h3>患者さんと会話をする時の最適の位置：斜め45度の位置</h3>
<p>学生と患者さんの目線がずっと合うことはなく、自然な会話を生みやすい。表情を見たいときには表情を見ることができる。</p>
<p>学生の正面に誰もいないので、学生の目線は自分の好きな方向に飛ばしておける。また、自分だけのプライベートな空間が確保されているという安心感が得られる。</p>
<h3>出来れば避けてほしい患者さんと会話をする時の位置</h3>
<p>学生が患者さんの真正面に座る</p>
<p>学生が患者さんの真横に座る</p>
<h2>先入観を持たずに、患者さんに何が起こっているのか、学生自身が自分の五感を活用して情報を得る</h2>
<p><a href="https://nursing-t-niko.com/basic-nursing-practice-communication-guidance-with-patients5/">その32：基礎看護実習　患者さんとのコミュニケーション指導⑤</a></p>
<h3>学生が感じた気がかり（気づき）を理解し、学生と患者さんの状況を把握する。</h3>
<p>患者さんに対する学生なりの気づきがあった時が、教員や指導者さんや看護師さんの出番。</p>
<p>私（教員）の場合は、患者さんの情報をほとんど持っていないという強みがあるので、その強みを最大限に活かしていく。</p>
<p>教員も看護チームの一員として、協力できることはないか、助言できることはないかというスタンスで、学生の話を聴く。学生が自分で考えを整理できるように導いていく。</p>
<p>また、教員も一緒に患者さんのところに行き、学生の情報と、私自身が確認した患者さんの様子とが一致するかどうか確認する。</p>
<p>学生と患者さんの関係性についても確認する。</p>
<p>学生と患者さんの関係性に問題がありそうな時は、再度、患者さんのところに伺い、お話を聴く。</p>
<h3>患者さんに何が起こっているのか、学生自身が自分の五感を活用することを学ぶ。</h3>
<p>学生が自分の五感を活用して得た情報を、大切に扱うことが重要。</p>
<p>カルテの情報と学生が得た情報を比べたときに、学生が得る情報は重要度や優先順位が低いかもしれない。が、学校で学んだ知識や技術を活用し、学生自身の力で患者さんの気がかりに感じた事の原因を解き明かす努力をすることが必要。</p>
<p>患者さんに、「今、何が起こっているのか」がわからないからこそ、知ろう・わかろうと必死になることを優先させることの方が、患者さんに寄り添える看護師の育成につながる。</p>
<p>五感を使うトレーニングを重ねていくと、最終的には、看護師さんが時折おっしゃる、「〇〇さん、なんだかいつもと様子が違うんだよね。先生に採血の指示もらえないかな？」のような、看護師ならではの、患者さんが「いつもと違う」といった確信を得た気づきが得られるようになる。</p>
<h2>学生自身の体験と患者さんの体験を重ねて考えてみよう。患者さんを理解する（わかる）ための重要ポイント</h2>
<p><a href="https://nursing-t-niko.com/basic-nursing-practice-communication-guidance-with-patients6/">その33：基礎看護実習　患者さんとのコミュニケーション指導⑥</a></p>
<h3>「出来事」は「事実」と「感情」がセット。「事実」→「感情」の順に焦点をあてる。</h3>
<p>表情や態度などの「言葉にならないことば」の方が、私たちの心に届く（響く）場合もある。</p>
<h3>そうなった経緯や背景は何か、患者さんが今まで生きてきた人生での出来事や、現在の生活に視点を当ててお話を聴いてみる。</h3>
<p>現在の生活や、今までの人生の出来事からわかることはないかと、じっくりと患者さんの人生の物語を聴く。</p>
<h3>患者さんの体験と、学生自身の体験とを重ねて考えてみる。</h3>
<p>繰り返し努力して患者さんの物語を聴いていくことで、自分の体験と患者さんの体験を重ねて考える ことのできる感性が育まれていく。</p>
<p>教員や指導者さん、看護師さんや実習グループのメンバーなど、看護チーム全員の人生や体験からの学びを最大限に活用していく必要がある。</p>
<p>教員や指導者さんを含めた看護グループメンバーの様々な体験を活用することで、学生の持っている情報を再構成し、患者さんはこのような思いや感情をお持ちだったのかなという「見立て」をし、「対象理解」を深めていける。</p>
<p>患者さんをわかる・理解するということは、「How to」によって学べる（身につく）ものではない。</p>
<p>患者さんと向き合い、患者さんの人生や現在の生活・物語を傾聴し、学生自身の体験と重ね、自分の事として考える感性も育んでいくことが重要。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>臨床で働いていた時は、点滴交換をしながら、清潔ケアをしながら、患者さんと天気の話、料理の話、子どもの話などをできるだけするようにしていましたが。</p>
<p>なぜ、そのような世間話が大切だったのか、看護教員になり、学生に実習指導をするようになって、自信をもって言語化することができるようになりました。</p>
<p>あらためて、看護とは、看護の対象となる方々の今までの人生や、今現在、そして、これからの人生を紡いでいく手助けをするという、とてもやりがいのある仕事だなあと思います。</p>
<p>少しでも、看護教員や指導者さん、看護師さん達の学生指導に役立てられるといいなあと思っています。</p>
<p>まとめと言いながら、長くなってしまいました。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>次回は、カンファレンス運営について、解説したいと思います。</p>
</div>
</div>
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			</item>
		<item>
		<title>その33：基礎看護実習　患者さんとのコミュニケーション指導⑥</title>
		<link>https://nursing-t-niko.com/basic-nursing-practice-communication-guidance-with-patients6/</link>
					<comments>https://nursing-t-niko.com/basic-nursing-practice-communication-guidance-with-patients6/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[看護教員にこ]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 19 Feb 2023 11:40:10 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[看護教員にこの実習指導の実際]]></category>
		<category><![CDATA[1年生]]></category>
		<category><![CDATA[基礎看護実習]]></category>
		<category><![CDATA[実習初日]]></category>
		<category><![CDATA[実習指導者]]></category>
		<category><![CDATA[患者さんの人生、患者さんの生活]]></category>
		<category><![CDATA[指導案]]></category>
		<category><![CDATA[看護学生]]></category>
		<category><![CDATA[看護教員]]></category>
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					<description><![CDATA[基礎看護実習の指導案を解説します。 基本設定は、 基礎看護実習１（7日間） 実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る 実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション 　　　　　看護師と共に、看護援助を体験する 実 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>基礎看護実習の指導案を解説します。</h2>
<p>基本設定は、</p>
<div class="info-box">
<p style="color: #333333;"><strong>基礎看護実習１（7日間）</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション</strong></p>
<p style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;"><strong>　　　　　看護師と共に、看護援助を体験する</strong></p>
<p><span style="color: #333333;"><strong>実習時間：8時30分～16時30分（昼休憩1時間）</strong></span></p>
</div>
<p>です。</p>
<p><span style="color: #333333;">それぞれの看護学校や大学によって、先生方の考え方によって、実習での指導方法は様々だと思います。</span></p>
<p>これは、<span class="marker-under-red"><strong>教員にこが、10年間実習指導を続けてきた中での、</strong></span><span class="marker-under-red"><strong>私なりの工夫が盛り込まれた指導方法</strong></span>です。</p>
<p>私自身の失敗や体験に基づいたものなので、参考までに、ということで、お願いいたします。</p>
<p>私が大事だと考えている以外にも、大切なことがあるかもしれませんが。</p>
<p>私の学びを看護教員や看護師さん、実習指導者の皆さんと共有でき、お役に立てたら嬉しいです。</p>
<h2>実習1~3日目：学生自身の体験と患者さんの体験を重ねて考えてみよう。</h2>
<p>前回は、<span class="marker-red" style="font-size: 18px;"><strong>「先入観を持たずに、患者さんに何が起こっているのか、学生自身が自分の五感を活用して情報を得る」</strong></span>ことについて、解説しました。</p>
<p>今回は、その解説の続きになります。</p>
<p>学生が五感を活用し、情報量が増えてきたら、分析（アセスメント）の段階に入ってきます。</p>
<p>アセスメントに拒絶反応をしめす学生の顔が目に浮かびますが、そんなに難しく考えることはありません。</p>
<p>看護過程の実習ではなく、<strong>看護の対象を理解する</strong>実習です。</p>
<p>看護の対象を理解する過程を学んでもらい、学生が理解した学生なりの「看護の対象とは」が、導き出せればよいのです。</p>
<p>そのためには、</p>
<ol>
<li>学生が気になった患者さんの言動について、情報を整理する。</li>
<li>学生自身の過去の体験を振り返って、患者さんがどんな思いでいらっしゃるのか考える。</li>
</ol>
<p>という手続きが必要です。</p>
<p>前回、学生が気にかけていた患者さんの言動は以下の通りです。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-11 sbs-stn sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/906061f085479cc2d843f6e17e376207.png" alt="" width="1240" height="1087" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>患者さんは、なぜ<strong>ため息ばかり</strong>ついていらっしゃるのだろう。</p>
<p>患者さんは、なぜ<strong>リハビリを休みたい</strong>とおっしゃったのだろう。</p>
<p>患者さんは、なぜ<strong>昼食を半分以上残して</strong>しまったのだろう。</p>
</div>
</div>
<p>午前中は笑顔だった患者さんが、このように様子が変わっていたら、心配になると思います。</p>
<p>優しくよく気がつく人であれば、看護を学んでいなくても心配になる情報だと思いますが、ここは、看護学生として心配をしてもらいたいと思います。</p>
<p>半年間、看護を学んでいますので、基礎看護学や解剖生理学の知識、生活や社会の理解、心理学や哲学などの一般教養などを活用して考えて欲しいのです。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>あなたがため息ばかりついてしまう時は、どんな時かしら。</p>
<p>患者さんは、リハビリを休みたいっておっしゃったみたいだけど、あなたがいつもやっていることをやりたくないときってどんな時かな。</p>
<p>ご飯が食べられない時って、どんな時だろう。</p>
</div>
<p>&nbsp;</p>
</div>
<div class="speech-wrap sb-id-1 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/8c4ff95dd1e7a5e08c570d04067d1777-e1641019997538.png" alt="" width="342" height="342" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>私がため息ばかりついてしまうときは、・・・。</p>
<p>気がかりなことがあったり、不安なことがあったり、思うようにならないことがあるときだと思います。</p>
<p>明日、テストなのに全然勉強をしていないとか。</p>
<p>技術試験でも、友人と同じように練習しているはずなのに、私だけはうまくいかなかったり。</p>
<p>体調が悪くても、ため息が出るかもしれません。</p>
</div>
</div>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>心配事や悩み事がある、体調がわるかった時に、ため息がでたのね。</p>
<p>突然、ため息だけが出たのではないよね。</p>
<p>何か出来事があって、気がかりや不安があって、ため息が出たのよね。</p>
<p>じゃあ、患者さんも何かきっかけや出来事があって気持ちの変化があってため息が出たのではないかしら。</p>
</div>
</div>
<div class="blank-box bb-tab bb-point bb-red">１．「出来事」は「事実」と「感情」がセット。「事実」→「感情」の順に焦点をあてる。</div>
<p>患者さんは「ため息をついていた。<strong>（事実）</strong>」ので、「心配事や不安<strong>（感情）</strong>があるのかも」しれない。</p>
<p>このように、事実から感情の順に焦点をあて、<span class="marker-red"><strong>出来事を事実と感情とセットで理解しようとする姿勢</strong></span>を大事にしましょう。</p>
<p>患者さんは「リハビリを休みたいとおっしゃった。（事実）」とも学生は言っています。</p>
<p>その時の患者さんの表情について、学生は何も言っていませんが、もし患者さんが怒った顔（感情）をしていたらどうでしょうか。</p>
<p>私たちは、相手の反応を言葉だけでなく、表情や態度などでもとらえています。</p>
<p>時として、<span class="marker-red"><strong>表情や態度などの「言葉にならないことば」の方が、私たちの心に届く（響く）場合もあります。</strong></span></p>
<p>患者さんの言葉や行動（事実）だけに着目するのではなく、その時の患者さんの気持ち（感情）に寄り添いたいですね。</p>
<div class="blank-box bb-tab bb-point bb-red">２．（患者さんがため息をついていた）そうなった経緯や背景は何か、患者さんが今まで生きてきた人生での出来事や、現在の生活に視点を当ててお話を聴いてみる。</div>
<p>学生には、20年程の人生経験があります。</p>
<p>その人生の中で、看護師を目指そうとした経緯や背景があると思います。</p>
<p>学生が<span class="marker-under-red"><strong>今まで生きてきた人生での出来事</strong></span>や、<span class="marker-under-red"><strong>現在の生活</strong></span>に視点を当てて学生の話を聴いていくと。</p>
<p>なぜ目の前の学生が実習を頑張ろうとしているのか（あるいは、やる気がないようにみえるのか）が<strong>わかってきます</strong>。</p>
<p>それと同じように、患者さんがため息をついた経緯や背景が必ずあります。</p>
<p>患者さんが今まで生きてきた人生での出来事や、現在の生活に視点を当ててお話を聴いてみる必要があります。</p>
<p>ただ、患者さんとの関係性が十分に築けていない状況で、</p>
<div class="speech-wrap sb-id-1 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/8c4ff95dd1e7a5e08c570d04067d1777-e1641019997538.png" alt="" width="342" height="342" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>ため息が多いですね。</p>
<p>なぜリハビリに行きたくないのですか？</p>
<p>昼食を半分以上残してしまったのは、なぜですか？</p>
</div>
</div>
<p>などと、質問攻めをしてしまうと、患者さんの抵抗を招く場合があるので注意が必要です。</p>
<p>よく、学生は、「患者さんに拒否されてしまいました。」などと言ってくる場合がありますが、</p>
<p>患者さんが質問攻めにあったときに、「少し休ませてください。」とか、「もう、沢山お話ししたでしょう？」と、抵抗するのは、自然な反応でもあります。</p>
<p>患者さんが心配であったり、理解したいと思い、色々とお聞きしたくなるのかもしれませんが、「一気に」ではなく「ゆっくりと」わかっていくのが良いと思います。</p>
<p>なかには、患者さんの味方でありたい、役に立つ存在でありたいとの思いから、患者さんのことを「わかったふり」をしてしまう学生がいます。</p>
<p>「わかったフリ」は、厳禁です。</p>
<p>以前にも解説したように、「相手を理解する（わかる）ことは不可能である」という前提のもとに、わからないからこそ、知ろう・わかろうとする 誠実な「相手に向きあう姿勢」を強調しておきたいと思います。</p>
<p>その上で、</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>先程から、ため息が多いように思います。</p>
<p>午前中は、笑顔だったので、何かあったのか心配です。</p>
<p>何か、お役に立てることはありますか？</p>
</div>
</div>
<p>などと、<span class="marker-red"><strong>学生自身の気がかりなことについて、自分の心配な気持ちとともに伝えられるとよい</strong></span>と思います。</p>
<p>もし、患者さんから、「学生さんにできることはないよ。」とか、「大丈夫。何でもないよ。」と言われたとしても。</p>
<p>「そうですか。何かお手伝いできることがあれば、遠慮なくおっしゃってくださいね。」と、お伝えし。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>〇〇分ほど、お時間を頂いてもいいですか。</p>
<p>入院前の生活について、お話を伺えればと思ったのですが。</p>
</div>
</div>
<p>といったように、<span class="marker-red"><strong>「ため息」の原因を、患者さんの言葉ですぐに知ろうとするのではなく、現在の生活や、今までの人生の出来事からわかることはないかと、じっくりと患者さんの人生の物語を聴いてほしい</strong></span>と思います。</p>
<p>「ため息をついている。」という事実に焦点を当てるのではなく、患者さん自身を理解する、わかろうとする姿勢を、より大切にしてもらいたいと思います。</p>
<p>その患者さんの物語の中に、「ため息」につながるヒントが隠されているのではないかな、と思うのです。</p>
<p>そして、患者さんの人生の物語の中に、学生自身の人生の物語と同じような出来事があったとしたら。</p>
<p>学生は、自分自身の体験を振り返りながら、患者さんのため息をついている今の「思い」を想像することができると思います。</p>
<p>これは、繰り返し努力して患者さんの物語を聴いていくことで、<span class="marker-under-red"><strong>自分の体験と患者さんの体験を重ねて考える ことのできる感性が育まれていく</strong></span>と考えます。</p>
<div class="blank-box bb-tab bb-point bb-red">３．患者さんの体験と、学生自身の体験とを重ねて考えてみる。</div>
<p>ポイントが3つありました。</p>
<div class="danger-box">
<ol style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">
<li>「出来事」は「事実」と「感情」がセット。「事実」→「感情」の順に焦点をあてる。</li>
<li>そうなった経緯や背景は何か、患者さんが今まで生きてきた人生での出来事や、現在の生活に視点を当ててお話を聴いてみる。</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">患者さんの体験と、学生自身の体験とを重ねて考えてみる。</li>
</ol>
</div>
<p>この3つのポイントをふまえ、学生は患者さんをわかる・理解できるように努力すべきだと思うのですが、</p>
<p><span class="marker-red" style="font-size: 18px;"><strong>教員や指導者さん、看護師さんや実習グループのメンバーなど、看護チーム全員の人生や体験からの学びを最大限に活用していく必要があります。</strong></span></p>
<p>学生だけでは、患者さんの人生の物語・体験をカバーするための学生自身の人生経験や看護体験が不足しているからです。</p>
<p>教員や指導者さんの看護経験や人生の経験智、グループメンバー一人ひとりの人生経験や看護体験を最大限活用しながら、患者さんの物語や現在の状況をわかろうと努力していくのです。</p>
<p>教員や指導者さんを含めた看護グループメンバーの様々な体験を活用することで、学生の持っている情報を再構成し、患者さんはこのような思いや感情をお持ちだったのかなという「見立て」をし、「対象理解」を深めていきます。</p>
<p>患者さんをわかる・理解するということは、「How to」によって学べる（身につく）ものではありません。</p>
<p>患者さんと向き合い、患者さんの人生や現在の生活・物語を傾聴し、学生自身の体験と重ね、自分の事として考える感性も育んでいかなければなりません。</p>
<p>そして、最終的には<span class="marker-red"><strong>患者さんに</strong></span>「ため息をついていたのは、〇〇と先生に言われて、がっかりされていたからですか。」と、<span class="marker-red"><strong>思いやりを込めた確認をすることで、わかり合っていく</strong></span>ことができます。（間違っていることもあるかもしれませんが。）</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>今回は、難しい内容になってしまいました。</p>
<p>「学生自身の体験と患者さんの体験を重ねて考える」というのは、簡単なようで、とても難しい学習内容です。</p>
<p>患者さんの人生経験が豊かであればあるほど（年齢を重ねれば重ねるほど）、ため息ひとつにも様々な意味合いが含まれてきます。</p>
<p>家族背景や社会背景、ライフサイクルなどをふまえようと思うと、がっかりした、イライラしている、緊張している、悩んでいる、我慢している、ため息なのか、判断がつきにくくなってしまいます。</p>
<p>それを、なんとなくわかった気になって患者さんと接してしまうと、患者さんとの距離は縮まらないのではないでしょうか。</p>
<p>「相手を理解する（わかる）ことは不可能である」という前提のもと、わからないからこそ、知ろう・わかろうとする 誠実な「相手に向きあう姿勢」を、大切にしていきたいですね。</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>その32：基礎看護実習　患者さんとのコミュニケーション指導⑤</title>
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		<dc:creator><![CDATA[看護教員にこ]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 12 Feb 2023 13:11:41 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[看護教員にこの実習指導の実際]]></category>
		<category><![CDATA[1年生]]></category>
		<category><![CDATA[五感を使う]]></category>
		<category><![CDATA[先入観]]></category>
		<category><![CDATA[基礎看護実習]]></category>
		<category><![CDATA[実習初日]]></category>
		<category><![CDATA[実習指導者]]></category>
		<category><![CDATA[情報収集]]></category>
		<category><![CDATA[指導案]]></category>
		<category><![CDATA[看護学生]]></category>
		<category><![CDATA[看護教員]]></category>
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					<description><![CDATA[基礎看護実習の指導案を解説します。 基本設定は、 基礎看護実習１（7日間） 実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る 実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション 　　　　　看護師と共に、看護援助を体験する 実 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>基礎看護実習の指導案を解説します。</h2>
<p>基本設定は、</p>
<div class="info-box">
<p style="color: #333333;"><strong>基礎看護実習１（7日間）</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション</strong></p>
<p style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;"><strong>　　　　　看護師と共に、看護援助を体験する</strong></p>
<p><span style="color: #333333;"><strong>実習時間：8時30分～16時30分（昼休憩1時間）</strong></span></p>
</div>
<p>です。</p>
<p><span style="color: #333333;">それぞれの看護学校や大学によって、先生方の考え方によって、実習での指導方法は様々だと思います。</span></p>
<p>これは、<span class="marker-under-red"><strong>教員にこが、10年間実習指導を続けてきた中での、</strong></span><span class="marker-under-red"><strong>私なりの工夫が盛り込まれた指導方法</strong></span>です。</p>
<p>私自身の失敗や体験に基づいたものなので、参考までに、ということで、お願いいたします。</p>
<p>私が大事だと考えている以外にも、大切なことがあるかもしれませんが。</p>
<p>私の学びを看護教員や看護師さん、実習指導者の皆さんと共有でき、お役に立てたら嬉しいです。</p>
<h2>実習1~3日目：患者さんのことがわからないからこそ、知ろう・わかろうとする「相手に向き合う姿勢」をゆっくりと育む。</h2>
<div class="blank-box bb-yellow">
<p><strong>「患者さんを理解する」ことの基本</strong>として、</p>
<p><strong>「相手を理解することは不可能である」という前提</strong>を置きながらも、<strong>わからないからこそ、知ろう・わかろうとする 「相手に向きあう姿勢」を大切に</strong>してほしいということを、お伝えしました。</p>
<p>また、患者さんは、療養生活を送るうえで、以下のような困りごと、つらさ、不安を抱えていることが予測されます。</p>
<div class="warning-box">
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>療養生活を送る患者さんの困りごと、つらさ、不安</strong></span></p>
<p>病気による症状や治療に伴う症状<br />
日常生活動作が思うようにできない<br />
予後に対する不安<br />
療養環境に対する不満（プライバシーなど）<br />
家族や友人から離れ、孤独感がある<br />
家族の日常生活への気がかり<br />
経済的な不安<br />
医療者に対する不満<br />
仕事上の気がかり、趣味などに取り組めない　　　など。</p>
</div>
<p><strong>1年生であったとしても、患者さんの一番つらいところに寄り添える看護学生であってほしい</strong>と思います。</p>
<p>学生が、担当患者さんの趣味やお孫さんへの思いを知ることができたとしても。</p>
<p>「排泄だけは、最期まで自分の力で行いたい」という、患者さんの尊厳・生き方に関わるような「ねがい」や「つらさ」に気づけなかったとしたら、どうでしょうか。</p>
<p style="margin-bottom: 1.8em;">「看護の対象を理解する」という、実習目標が達成できたといえるでしょうか。</p>
</div>
<p>と、以前の解説で述べました。</p>
<p>学生が、<span class="marker-under-red"><strong>患者さんの困りごとやつらさ、不安に視点を向け、コミュニケーションを取る</strong></span>ことを期待したいのですが。</p>
<p>まだ担当したばかりであることを考えると、患者さんに学生自身のことを知ってもらい、関係性を築くだけでも大変な努力が必要です。</p>
<p>実習2~3日が経過した頃から、学生自身の力で療養生活を送っている患者さんのつらさに気づいたり、知ることができるかもしれません。</p>
<p>ただ、患者さんとの関係性が十分に築けていない時期であったとしても、</p>
<div class="speech-wrap sb-id-11 sbs-stn sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/906061f085479cc2d843f6e17e376207.png" alt="" width="1240" height="1087" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p><strong>患者さんは、なぜため息ばかりついていらっしゃるのだろう。</strong></p>
<p><strong>患者さんは、なぜリハビリを休みたいとおっしゃったのだろう。</strong></p>
<p><strong>患者さんは、なぜ昼食を半分以上残してしまったのだろう。</strong></p>
</div>
</div>
<p>などの、<span class="marker-red"><strong><span style="font-size: 18px;">気がかり（気づき）が学生にあった時</span></strong></span>に、その気がかりをそのままにせず、</p>
<p><span class="marker-red" style="font-size: 18px;"><strong>患者さんに、「今、何が起こっているのか」をわからないからこそ、知ろう・わかろうとする 「相手に向きあう姿勢」を大切にできるように、支援していただきたいと思います。</strong></span></p>
<h2>学生が感じた気がかり（気づき）を理解し、学生と患者さんの状況を把握する。</h2>
<div class="speech-wrap sb-id-11 sbs-stn sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/906061f085479cc2d843f6e17e376207.png" alt="" width="1240" height="1087" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p><strong>患者さんは、なぜため息ばかりついていらっしゃるのだろう。</strong></p>
<p><strong>患者さんは、なぜリハビリを休みたいとおっしゃったのだろう。</strong></p>
<p><strong>患者さんは、なぜ昼食を半分以上残してしまったのだろう。</strong></p>
</div>
</div>
<p>などと、<span class="marker-red"><strong>学生なりの気づきがあった時が、教員や指導者さんや看護師さんの出番</strong></span>です。</p>
<p>私（教員）の場合は、この時点で患者さんのことについてほとんど知りません。</p>
<p>（指導者さんに頂いた基礎情報や、教員として挨拶に行った時ぐらいの情報しかありません。）</p>
<p>ですが、<span class="marker-under-red"><strong>ほとんど情報を持っていないという強みがあるので、その強みを最大限に活かしていきます。</strong></span></p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>患者さんは、どんな時にため息をついていたの？</p>
<p>どんなお話をしていたときにリハビリを休みたいといったの？</p>
<p>なぜ、昼食を半分以上残してしまったことが、気になるのかな？</p>
</div>
</div>
<p>と、学生に質問していきます。</p>
<p>この時に、学生を問い詰めるような言い方にならないように、</p>
<p>「先生も、すごく気になる。」</p>
<p>「先生も、患者さんのことが心配だな。」</p>
<p>「食事を残してしまったということは、体調がよくないのかしら。」</p>
<p>といったことを、質問とともに学生に伝えていきます。</p>
<p>この学生とやり取りをする<strong><span class="marker-red">私（教員）の立ち位置は、患者さんに看護を提供する学生看護チームの一員</span></strong>です。</p>
<p>私は学生看護チームの一として、学生とのやり取りを続けていきます。</p>
<p>「先生も、すごく気になる。」ということを学生に伝えると、さらに学生は、自分の中でモヤモヤしていることを話してくれます。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-11 sbs-stn sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/906061f085479cc2d843f6e17e376207.png" alt="" width="1240" height="1087" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>午前中は、リハビリを頑張りたいっておっしゃってたんです。</p>
<p>症状が落ち着いていれば、外泊ができそうだって患者さんがおっしゃっていて。</p>
<p>笑顔だったし。</p>
<p>応援しますってお伝えしたばかりだったのに。</p>
</div>
<p>&nbsp;</p>
</div>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>そうだったの。</p>
<p>患者さんは、リハビリを頑張りたいっておっしゃっていたし、笑顔だったのね。</p>
<p>それでは、患者さんの変化が気になるよね。</p>
<p>患者さんの気持ちが変化したのは、なぜなのかしら。</p>
<p>思いつくことはあるかな？</p>
</div>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
</div>
<div class="speech-wrap sb-id-11 sbs-stn sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/906061f085479cc2d843f6e17e376207.png" alt="" width="1240" height="1087" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>主治医の先生がいらしてました。</p>
<p>何か、お話をされていましたが、内容まではわかりません。</p>
<p>そのあとから、あまり笑顔がなかったように思います。</p>
</div>
</div>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>そっか。</p>
<p>もしかしたら、主治医の先生のお話をしてから、気持ちが変化したかもしれないけど、それは私たちの推測だよね。</p>
<p>他に、患者さんの気持ちが変化した原因で、思いつくことはあるかな？</p>
</div>
</div>
<div class="speech-wrap sb-id-11 sbs-stn sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/906061f085479cc2d843f6e17e376207.png" alt="" width="1240" height="1087" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>うーーん。</p>
<p>まだ、あまり患者さんとお話もできていないし。</p>
<p>思いつかないです。</p>
</div>
</div>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>そっか。</p>
<p>先生も、患者さんに挨拶をしたぐらいだし、アドバイスも難しいな。</p>
<p>お互いに、患者さんの情報が少ないみたいだね。</p>
<p>患者さんを理解するために、どんな情報が必要そうかな。</p>
</div>
</div>
<div class="speech-wrap sb-id-11 sbs-stn sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/906061f085479cc2d843f6e17e376207.png" alt="" width="1240" height="1087" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>私は、4側面から患者さんのことを知ろうと思っていました。</p>
<p>・・・。</p>
<p>まだ、患者さんと少ししかお話していないし、身体的側面や社会的側面の情報が少なすぎるみたいです。</p>
<p>症状のことやリハビリの状況とか。なぜ外泊を楽しみにしていたのかとか。</p>
<p>なんとなく、<strong>精神的に不安があったり、つらいのかなって感じる</strong>んですけど。</p>
<p>もしかしたら、病気のこととか症状があってつらいのかもしれないです。</p>
</div>
</div>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>そうだね。</p>
<p>患者さんの元気がなくなった原因がわからないと、患者さんが笑顔になるためにはどうしたらよいか、わからないものね。</p>
<p>病気のことや症状については、カルテも見ないといけないと思うから、もし見方がよくわからなかったら、一緒に見てみましょう。</p>
</div>
</div>
<p>こんな感じで、学生の話を聴きながら、学生が自分で考えを整理できるように導いていきます。</p>
<p>また、教員として協力できることなどを提案していきます。</p>
<p>学生が、「患者さんのところにお話に行ってきます。」と言ったら、私も一緒に患者さんのところに行き、<strong>学生の情報と、私自身が確認した患者さんの様子とが一致するかどうか確認</strong>します。</p>
<p><strong>学生と患者さんの関係性についても確認</strong>し、特に問題がなさそうであれば、ナースステーションに戻ります。</p>
<p>（学生は患者さんと話しています。）</p>
<p>学生と患者さんの関係性に問題がありそうな時は、あとで私一人で患者さんのところに伺い、お話を聴きます。</p>
<p>稀にですが、学生の関わりで不安が増してしまうなど、<strong>学生の気づかないところで患者さんにマイナスの影響を与えることもある</strong>からです。</p>
<h2>患者さんに何が起こっているのか、学生自身が自分の五感を活用することを学ぶ。</h2>
<p>患者さんが、「ため息ばかりついている」、「リハビリを休みたいとおっしゃった」、「昼食を半分以上残してしまった」という情報があります。</p>
<p>これらの情報は、学生が患者さんと向き合い、患者さんを診て、話を聴いて、自分で掴んだものです。</p>
<p>また、「精神的に不安があったり、つらいのかなって感じる」と学生が言っています。</p>
<p>学生は、<span class="marker-red"><strong>自分の五感を活用</strong></span>して、真剣に患者さんのことを理解しようとしたのでしょう。</p>
<p>この、<span class="marker-under-red"><strong>学生が自分の力で得た情報を、大切に扱うことが重要</strong></span>です。</p>
<p>カルテを見てみると、疾患の重症度や治療の状況、過去に患者さんが体験した症状や治療、現在の主要症状、主治医の治療方針や家族の意向など、様々な重要だと思われる情報があります。</p>
<p>それらの情報と学生が得た情報を比べたときに、<span class="marker-under-red"><strong>学生の情報は重要度や優先順位が低いかもしれません。</strong></span></p>
<p>でも、いいのです。</p>
<p>なぜなら、1年生で、初めての実習だからです。</p>
<p>「看護の対象を理解し、看護の実際を知る」実習です。</p>
<p>看護の対象を理解することも学びますが、<span class="marker-under-red"><strong>どのようにして理解していくかも学んでいく実習</strong></span>です。</p>
<p>まずは、学校で学んだ知識や技術を活用して、学生自身の力で患者さんの気がかりや感じた事の原因を解き明かし、理解する努力を学生にしてほしいと考えます。</p>
<p>時々、パソコンの前から動かず、なかなか患者さんのところに行くことができない学生がいます。</p>
<p>カルテの中には様々な情報がつまっているので、情報を取るのに時間がかかるのもわかります。</p>
<p>また、情報を得るほど、患者さんのことを理解していっているような気がして安心するかもしれません。</p>
<p>でも、<span class="marker-under-red"><strong>カルテからの情報を優先して収集するやり方を覚えてしまうのは、初学者には危険</strong></span>かもしれないと私は思っています。</p>
<p>それは、<span class="marker-red"><strong>先入観を持ちやすくしてしまう</strong></span>からです。</p>
<p>学生は、自分で得た情報に自信が持てません。</p>
<p>自分が得た情報は、本当に重要な情報なのか、正しい情報なのか。</p>
<p>自分の気のせいかもしれない。</p>
<p>自分と会話した時だけ、元気がなかっただけかもしれない。など。</p>
<p>自分が持っている情報は、大した情報ではなく、カルテに書いてあることの方が重要で確かな情報だと思いがちです。</p>
<p>学生なので、当然かもしれません。</p>
<p>でも、カルテからの情報収集を優先させるのではなく。</p>
<p>患者さんに<span class="marker-red" style="font-size: 18px;"><strong>今、何が起こっているのかに焦点を当て、自分の五感を使って情報を収集</strong></span>する。</p>
<p><span class="marker-red" style="font-size: 18px;"><strong>患者さんに、「今、何が起こっているのか」がわからないからこそ、知ろう・わかろうと必死になることを優先させること</strong></span><span style="font-size: 16px;">の方が、患者さんに寄り添える看護師の育成につながると感じています。</span></p>
<p>五感を使うトレーニングを重ねていくと、最終的には、看護師さんが時折おっしゃる、</p>
<p>「〇〇さん、なんだかいつもと様子が違うんだよね。先生に採血の指示もらえないかな？」</p>
<p>のような、<span class="marker-under-red"><strong>看護師ならではの、患者さんが「いつもと違う」といった確信を得た気づき</strong></span>が得られるようになります。</p>
<p>学生が、そのレベルに達するには何年もかかると思いますが。</p>
<p>今、目の前にいる患者さんに最大限の関心を寄せる態度、五感を活用する態度は養うことができるはずです。</p>
<p>カルテからの情報収取は、それからでも遅くはありません。</p>
<p><strong>カルテに書かれている情報は、常に患者さんの過去の情報</strong>であって、今、現在の情報ではありません。</p>
<p>学生が得た情報に妥当性があるのかどうかを、カルテで確認すればいいのです。</p>
<p>（カルテに書いてある情報通りか、患者さんのところに行って確認するのではなく。）</p>
<p>目の前にいる、今、現在の患者さんに素直に関心を持てるように導いていきたいですね。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>実習では、学校で学んだ知識や技術を活用して、どのように患者さんと関係性を築いていけばいいのか。</p>
<p>学校で学んだ知識や技術を活用して、どのように対象理解を進めていけばよいのか。</p>
<p>実習指導を10年以上していますが、毎回、指導方法に悩みます。</p>
<p>それは、学生も患者さんも、指導者さんも看護師さんも、個別性のある方々で、実習環境も常に変化しているからです。</p>
<p>たぶん、私自身も変化しているのでしょう。</p>
<p>ただ、教員をしていて思うのは、今回の実習で学生に指導したことが、いつ学生の役に立つかはわからないけど、いつか役に立つ時が来るかもしれないということと。（笑）</p>
<p>学生の持っている優しさや力を信じても大丈夫だということです。</p>
<p>半年前まで高校生だった看護学生が、いきなり看護師さんになれるわけではありません。</p>
<p>学生一人ひとりの成長を見守りながら、根気よく関わっていきましょう。（笑）</p>
<p>次回は、「学生自身の体験と患者さんの体験を重ねて考えてみよう。」です。</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>その31：基礎看護実習　患者さんとのコミュニケーション指導④</title>
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					<comments>https://nursing-t-niko.com/basic-nursing-practice-communication-guidance-with-patients4/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[看護教員にこ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 10 Feb 2023 12:38:01 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[看護教員にこの実習指導の実際]]></category>
		<category><![CDATA[1年生]]></category>
		<category><![CDATA[コミュニケーション]]></category>
		<category><![CDATA[基礎看護実習]]></category>
		<category><![CDATA[実習初日]]></category>
		<category><![CDATA[実習指導者]]></category>
		<category><![CDATA[座る位置]]></category>
		<category><![CDATA[指導案]]></category>
		<category><![CDATA[看護学生]]></category>
		<category><![CDATA[看護教員]]></category>
		<category><![CDATA[苦手意識]]></category>
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					<description><![CDATA[基礎看護実習、初日の指導案を解説します。 基本設定は、 基礎看護実習１（7日間） 実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る 実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション 　　　　　看護師と共に、看護援助を体験す [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>基礎看護実習、初日の指導案を解説します。</h2>
<p>基本設定は、</p>
<div class="info-box">
<p style="color: #333333;"><strong>基礎看護実習１（7日間）</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション</strong></p>
<p style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;"><strong>　　　　　看護師と共に、看護援助を体験する</strong></p>
<p><span style="color: #333333;"><strong>実習時間：8時30分～16時30分（昼休憩1時間）</strong></span></p>
</div>
<p>です。</p>
<p><span style="color: #333333;">それぞれの看護学校や大学によって、先生方の考え方によって、実習での指導方法は様々だと思います。</span></p>
<p>これは、<span class="marker-under-red"><strong>教員にこが、10年間実習指導を続けてきた中での、</strong></span><span class="marker-under-red"><strong>私なりの工夫が盛り込まれた指導方法</strong></span>です。</p>
<p>私自身の失敗や体験に基づいたものなので、参考までに、ということで、お願いいたします。</p>
<p>私が大事だと考えている以外にも、大切なことがあるかもしれませんが。</p>
<p>私の学びを看護教員や看護師さん、実習指導者の皆さんと共有でき、お役に立てたら嬉しいです。</p>
<h2>学生が担当患者さんと会話している場面を観察する。</h2>
<p>前回は、</p>
<ul>
<li>学生が実習で患者さんと関係性を築いていくうえでの「患者さんとの距離感」</li>
<li>患者さんだけでなく、学生にも「パーソナルスペース」があり、それをふまえたコミュニケーションの支援が必要</li>
</ul>
<p>ということについて、解説しました。</p>
<p>今回は、<span style="font-size: 18px;"><strong>「</strong><strong>学生が患者さんと会話をしているときの位置・場所</strong></span><strong style="font-size: 18px;">」</strong>について、解説したいと思います。</p>
<p>学生がナースステーションにいないときは、自分の担当患者さんのところにいることが多いので、私も学生が担当する患者さんのところに向かいます。</p>
<p>学生が患者さんとどのように関わっているか、確認するためです。</p>
<p>また、患者さんのところに学生がいなかったとしても、学生が受け持たせていることへの感謝の気持ちを伝え、学生との関わりで感じていらっしゃることなどをうかがいます。</p>
<p>また、それとなく、症状や治療の状況をうかがい、観察させていただきます。</p>
<p>学生は、患者さんと関わり始めたばかりなので、患者さんからのクレームなどはまだありません。</p>
<p>患者さんからは、</p>
<p>「緊張していたけど、きちんと挨拶していったよ。」</p>
<p>「素直な、いい子だね。」</p>
<p>などと、好意的に学生を受け入れてくださっています。良かったと、ほっとします。</p>
<p>ただ、学生が患者さんとお話している姿を見て、</p>
<p>「おやおや、これは・・・（助言が必要だな）。」</p>
<p>という場面が、結構あります。</p>
<p>学生は、丁寧に挨拶をし、患者さんを尊重した態度で言葉遣いにも気をつけながら会話をしているのですが。</p>
<p>学生の立っている位置が、とても残念なことが多々あるのです。</p>
<h2>患者さんが気持ちを話しやすい位置・場所で会話しているかな？</h2>
<p>患者さんと会話をする上では、患者さんが話しやすいように配慮することが大切です。</p>
<p>看護師さんであれば、患者さんの症状や治療の状況、ベッド周囲の環境や会話の内容に合わせて、自分が立つ位置を考えながら会話をしていると思います。</p>
<p>ですが、学生は担当して間もない患者さんと関係性も十分に築けていない状況において、効果的な立ち位置を考えて会話をするのが難しいです。</p>
<p>学生は、「とにかく、患者さんとお話をして、仲良くなろう。」という気持ちで、</p>
<p>勇気をだして患者さんのところに行き、失礼がないように、言葉遣いに気をつけて話すのが精一杯です。</p>
<p>そんな学生の患者さんとの会話の様子を見てみると、患者さんと学生の位置関係が、とっても残念なんです。</p>
<div class="warning-box">
<p style="color: #333333;"><strong>私が観察した学生と患者さんの残念な位置関係①</strong></p>
<ul style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">
<li>患者さんがベッドで臥床している。学生はベッドの足もとから立位で声をかけている。</li>
<li>患者さんがベッドで臥床している。オーバーテーブルがあるため、学生はベッドの足元にある椅子に座り、患者さんに声をかけている。</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">患者さんがベッドで臥床している。患者さんは右手に点滴をしているため、学生はベッドの足元にある椅子に座り、点滴スタンドをはさんで患者さんに声をかけている。</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">患者さんがベッドで臥床している。学生は患者さんの枕元で床に立膝になり、ベッド柵をはさんで声をかけている。</li>
</ul>
</div>
<p>「学生が、臥床している患者さんを見下ろしているよー。」</p>
<p>「臥床している患者さんが、一生懸命学生の顔を見ようと、頭部を持ち上げているよー。」</p>
<p>「臥床している患者さんが、ベッド柵の隙間から学生と目線を合わせようと頑張っているよー。」</p>
<p>・・・。</p>
<p>学生の一生懸命な様子に、患者さんが応えようとしてくださっているのですが。</p>
<p>私は、なんだか申しわけない気持ちになります。</p>
<div class="warning-box">
<p style="color: #333333;"><strong>私が観察した学生と患者さんの残念な位置関係②</strong></p>
<ul>
<li style="color: #333333;">患者さんがベッド上で座位になっている。その真正面で学生が患者さんと向き合い、椅子に座って会話している。</li>
</ul>
</div>
<p>学生は、患者さんと目を合わせて会話をしています。</p>
<p>一見、良いような気がしますが、患者さん・学生共に緊張感がなんとなく漂っています。</p>
<p>もっと、やわらかい雰囲気で会話ができるといいのだけど・・・。</p>
<div class="warning-box">
<div style="color: #333333;"><strong>私が観察した学生と患者さんの残念な位置関係③</strong></div>
<ul style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">
<li style="margin-bottom: 0.2em;">右耳がよく聞こえない臥床している患者さんに対して、学生は右側から話しかけている。左側のベッドには違う患者さんがいらっしゃった。</li>
</ul>
</div>
<p>隣のベッドに患者さんがいらっしゃったので、遠慮したのかもしれませんが、学生は、一回一回左耳に顔を近づけて話しかけていました。</p>
<p>学生も、患者さんも会話に集中することができたでしょうか・・・。</p>
<p>また、患者さんの表情や反応をしっかりと確認しながら会話ができたでしょうか。</p>
<h3>患者さんと会話をする時の最適の位置：斜め45度の位置</h3>
<p>患者さんと関係性を築くため、コミュニケーションをはかろうとするときには、「斜め４５度」の位置がとても有効です。</p>
<p>学生と患者さんの目線がずっと合うことはなく、自然な会話を生みやすいのです。</p>
<p>また、会話のなかで表情を見たいときには表情を見ることができます。</p>
<p>実は、私自身もこの位置関係を有効活用しています。</p>
<p>例えば、学校で学生が「ちょっと相談したい事があるんですけど・・・。」</p>
<p>と、私の顔色を伺いながら申しでたときは、何気なく学生のプライバシーが確保できる場所に学生を誘導し、<strong>学生から斜め方向の角度になる位置</strong>に座ります。</p>
<p><span class="marker-under-red"><strong>四角いテーブルの角が直角になる1辺ともう1辺に、学生と私で座るのがベスト</strong></span>です。</p>
<p>そうすることで、もし相談事が打ち明けにくい内容だった場合も、学生は自分のペースで、落ち着いて話せるようになります。</p>
<p>学生の真正面に誰もいないので、学生の<span class="marker-under-red"><strong>目線は自分の好きな方向に</strong></span>飛ばしておいて大丈夫ですし。</p>
<p>学生の<span class="marker-under-red"><strong>正面に誰もいないことで、自分だけのプライベートな空間が確保されているという安心感</strong></span>が得られます。</p>
<p>どうしても、学生より教員の方が立場が強くなりがちなので、学生と教員の<span class="marker-under-red"><strong>間にテーブルなどがあった方が、学生にとって、安心感が得られる</strong></span>とも感じます。</p>
<p>この、<span class="marker-red" style="font-size: 18px;"><strong>斜め45度、四角いテーブルの角が直角になる1辺ともう1辺に、学生と患者さんが座るのがベスト</strong></span>だと考えます。</p>
<p><strong>実習での「学生と患者さんの残念な位置関係</strong><strong>」</strong>の場合、</p>
<div class="warning-box">
<p style="color: #333333;"><span style="font-size: 18px;"><strong>①　患者さんが自分で起き上がることができない場合</strong></span></p>
<p style="color: #333333;">➡ベッドアップが可能であれば、ベッドアップして45度の位置関係で患者さんと目線を合わせて会話をする。</p>
<p style="color: #333333;">➡患者さんにオーバーテーブルを動かしてよいか確認し、学生が座れる場所・位置を確保して会話する。</p>
<p style="color: #333333;">➡看護師に相談し、患者さんの点滴ラインやスタンドを動かして、場所・位置を確保して会話する。</p>
<p style="color: #333333;">➡看護師に相談し、学生が患者さんの側にいる時はベッド柵を降ろし、場所・位置を確保して会話する。</p>
<p style="color: #333333;"><span style="font-size: 18px;"><strong>②　学生が患者さんと正面で向き合って会話している。</strong></span></p>
<p style="color: #333333;">➡斜め45度の位置関係で、患者さんと会話する。</p>
<p style="color: #333333;"><strong><span style="font-size: 18px;">③　右耳がよく聞こえない臥床している患者さんに対し、学生は右側から話しかけている。</span></strong></p>
<p style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">➡患者さんや看護師さん、隣の患者さんに確認し、患者さんの左側に座る場所・位置を確保して会話する。</p>
</div>
<p>例えば、上記のように患者さんの体位を整えたり、場所を確保したり、学生の座る位置を配慮したら。</p>
<p>患者さんにとっても、学生にとっても、会話のしやすい環境になるのではないでしょうか。</p>
<p>初めての実習なので、学生は、</p>
<p>「患者さんのプライベートな空間にあるものを、出来るだけ触ったり動かしてはいけない。」</p>
<p>「患者さんの体位を整えるなんて、絶対無理。できるか不安。怖い。」</p>
<p>「点滴なんて、まだ習っていない。何をどう注意したらいいかわからないし、触らない方が無難。」</p>
<p>などと考え、出来るだけ当たり障りなくやり過ごそうとします。</p>
<p>当然といえば当然の反応です。</p>
<p>患者さんと会話する時に、看護師さんの何気なく行っていることが、学生にとって、とてもハードルが高い行動の場合があります。</p>
<p>看護師さん達は、担当されている患者さんのケアで忙しいので、学生のこのような状況があれば、出来る限り私が助言するようにしています。</p>
<h3>出来れば避けてほしい患者さんと会話をする時の位置</h3>
<h4>学生が患者さんの真正面に座る</h4>
<p>学生は、しっかりと患者さんのお話を聴こうとして、患者さんの真正面に座ることがあります。</p>
<p>一般的に、説明をする時や真剣な話をする時に、相手の目の前に座ることが多いと思います。</p>
<p>正面に座ると、相手の目を見ながら話ができ、うなずきなどの相手の反応がしっかり確認できます。</p>
<p>また、自分の表情を相手に見てもらうことで、真剣な気持ちや嬉しい気持ちなど、感情を伝えやすくなります。</p>
<p>でも、正面に座って会話をすることで、相手に威圧感や緊張感を与えてしまう場合もあります。</p>
<p>例えば、面接試験では、試験官が正面にいて、とても緊張したり圧迫感を感じますよね。</p>
<p>学生が担当する患者さんは、年配の方が多いので、緊張したり圧迫感を感じることは少ないかもしれませんが。</p>
<p>患者さんと関係性ができていない状況では、学生は、緊張が強くなってしまい言葉がでてこなくなってしまうこともあります。</p>
<p>患者さんとの関係性ができてきたら、真正面に座るのも良いかもしれませんが。</p>
<p>最初のうちは、避けた方が良いかもしれませんね。</p>
<h4>学生が患者さんの真横に座る</h4>
<p>学生が、自分からいきなり患者さんの真横に座ることはないと思いますが。</p>
<p>患者さんと一緒に散歩に行った時や、患者さんのリハビリを見学をしている時などに、患者さんに「座りましょう。」と、促されるかもしれません。</p>
<p>皆さんに、考えてもらいたいのですが、自分の真横に座ってもゆるされる人というのは、家族や友人、パートナーなど、気心が知れている人ですよね。</p>
<p>つまり、真横に座れるということは、お互いの親密度が高いといえますし、親密度を増すための位置関係であるともいえます。</p>
<p>しかし、相手が真横にいると、表情がわかりづらく、距離も近いために相手のパーソナルスペースに侵入している可能性も高くなります。</p>
<p>また、学生は健康な方と接しているのではなく、療養中の患者さんと接しています。</p>
<p>会話の最中に、患者さんの体調が変化することもあるかもしれません。疲れが出てしまうかもしれません。</p>
<p>学生が患者さんの真横にいたのでは、そのような変化に気づくことはできないかもしれませんね。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>学生は初めて療養中の患者さんとお話します。</p>
<p>患者さんと話す時の座る位置も、手探りの状態です。</p>
<p>看護師さんは、患者さんとのコミュニケーションを日常的にとっています。</p>
<p>看護師さんは、コミュニケーションスキルを学んだことがなかったとしても。トレーニングをしたことがなかったとしても。</p>
<p>日々患者さんと向き合い、誠実に看護実践を積み重ねていく中で。</p>
<p>トライ&amp;エラーを数えきれないほど繰り返しながら、患者さん一人ひとりにあったコミュニケーション方法を選択し、実践しています。</p>
<p>そんな看護師さんのコミュニケーションスキルは、ものすごく高いです。</p>
<p>学生のコミュニケーションの様子を見ると、もどかしく感じるかもしれませんが。</p>
<p>暖かい目で見守りながら、小さな階段を一歩一歩登る学生を支援していただきたいと思います。</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>その30：基礎看護実習　患者さんとのコミュニケーション指導③</title>
		<link>https://nursing-t-niko.com/basic-nursing-practice-communication-guidance-with-patients3/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[看護教員にこ]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 09 Feb 2023 12:48:28 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[看護教員にこの実習指導の実際]]></category>
		<category><![CDATA[1年生]]></category>
		<category><![CDATA[コミュニケーション]]></category>
		<category><![CDATA[パーソナルスペース]]></category>
		<category><![CDATA[基礎看護実習]]></category>
		<category><![CDATA[実習初日]]></category>
		<category><![CDATA[実習指導者]]></category>
		<category><![CDATA[指導案]]></category>
		<category><![CDATA[看護学生]]></category>
		<category><![CDATA[看護教員]]></category>
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					<description><![CDATA[基礎看護実習、初日の指導案を解説します。 基本設定は、 基礎看護実習１（7日間） 実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る 実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション 　　　　　看護師と共に、看護援助を体験す [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>基礎看護実習、初日の指導案を解説します。</h2>
<p>基本設定は、</p>
<div class="info-box">
<p style="color: #333333;"><strong>基礎看護実習１（7日間）</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション</strong></p>
<p style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;"><strong>　　　　　看護師と共に、看護援助を体験する</strong></p>
<p><span style="color: #333333;"><strong>実習時間：8時30分～16時30分（昼休憩1時間）</strong></span></p>
</div>
<p>です。</p>
<p><span style="color: #333333;">それぞれの看護学校や大学によって、先生方の考え方によって、実習での指導方法は様々だと思います。</span></p>
<p>これは、<span class="marker-under-red"><strong>教員にこが、10年間実習指導を続けてきた中での、</strong></span><span class="marker-under-red"><strong>私なりの工夫が盛り込まれた指導方法</strong></span>です。</p>
<p>私自身の失敗や体験に基づいたものなので、参考までに、ということで、お願いいたします。</p>
<p>私が大事だと考えている以外にも、大切なことがあるかもしれませんが。</p>
<p>私の学びを看護教員や看護師さん、実習指導者の皆さんと共有でき、お役に立てたら嬉しいです。</p>
<h2>学生が担当患者さんと会話している場面を観察する。</h2>
<p>学生は、実習目標である「看護の対象を理解」しようと、実習が始まる前から準備をしてます。</p>
<p>実習でポケットに入れて持ち歩いているメモ帳に、患者さんに尋ねる内容のリストを作っているのです。</p>
<ul>
<li>ヘンダーソンの「基本的欲求14項目」</li>
<li>ゴードンの「11の機能的健康パターン」</li>
<li>WHOの「健康の定義：肉体的・精神的・社会的・（霊的）」</li>
</ul>
<p>など、看護学概論で学んだことをベースに準備している学生が多いように思います。</p>
<p><span class="marker-under-red"><strong>全ての項目を網羅しないと、聞きださないと、対象理解ができないと思っているかのよう</strong></span>です。</p>
<p>このまま、学生を患者さんのところに向かわせてしまうと、患者さんが質問攻めにあってしまいます。</p>
<p>患者さんは、学生の学習のために療養しているのではありません。</p>
<p>自分の疾患を治療したり、コントロールするために入院されています。</p>
<p>患者さんのご厚意で、学生は担当させていただきます。</p>
<p>なので、学生の<strong>頑張るぞー</strong>という前向きな思いが、逆に患者さんの療養上の負担にならないようにと思いながら。</p>
<p>学生に、エールを送ります。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>みんなは、誰かの役に立ちたい。病んでいる人のために頑張りたいという気持ちで、看護師を目指しているんだよね。</p>
<p>今日から、初めて患者さんと関わります。</p>
<p>その優しい気持ちを大事に、患者さんと向き合ってください。</p>
<p>入院されているということは、どこかしら、つらかったり不安だったり苦しかったりするかもしれませんね。</p>
<p>その一番手当てが必要なところに気がつける優しさが、看護師には必要だと思います。</p>
<p>みんなも、そのつらさを知ろう・わかろうという思いで、患者さんに向き合ってみてください。</p>
<p>患者さんが辛そうだな、とか、疲れてそうだなと思ったら、患者さんにお尋ねし、会話をきりあげましょうね。</p>
<p>看護師さんに、「15分ほどベッドサイドで会話をしたのですが、お疲れの様子だったので戻ってきました。」など、報告も忘れずにしましょう。</p>
<p>最初は、患者さんに声をかけるのにも勇気がいると思いますが、皆さんなら大丈夫だと思いますよ。</p>
<p>どうしても勇気がでないときは、私がいますからね。</p>
<p>一緒に患者さんのところに行きましょう。</p>
<p>それでは、皆さん、いってらっしゃい！</p>
</div>
</div>
<p>そして、学生が患者さんのところに行き、担当患者さんと会話が始まったかどうかを、それとなく見て回ります。</p>
<p>患者さんと学生が会話をしている様子を見守る視点として、私が重要視しているのは、患者さんと学生の距離です。</p>
<h2>患者さんと良好な関係を築きやすくなる距離感で会話しているかな？</h2>
<p>看護師さんは、バイタルサイン測定や清潔ケア、採血や点滴管理など、患者さんの身体に触れる機会が多いです。</p>
<p>また、個別性をふまえたコミュニケーションスキルが高く、患者さんとの信頼関係も築けています。患者さんとの距離感も絶妙です。</p>
<p>（患者さんが看護師さんを信頼している分、患者さんと看護師さんの距離が近いように思います。）</p>
<p>見ていて、すごいなぁと感心します。</p>
<p>しかし、学生が看護師さんを真似て患者さんと会話しようとすると、うまくいきません。</p>
<p>理由の一つは、<span class="marker-red"><strong>患者さんとの距離</strong></span>です。</p>
<p>患者さんとの関係性ができていないのに、近づきすぎたり遠すぎたりするためです。</p>
<h3>患者さんにも、学生にも、パーソナルスペースがある。</h3>
<div class="danger-box">
<p style="color: #333333;"><span style="font-size: 18px;"><strong>パーソナルスペースとは、</strong></span></p>
<p style="color: #333333;">他人に近付かれると不快に感じる空間のこと。一般に女性よりも男性の方がこの空間は広いとされているが、個人の性格やその相手によっても差がある。一般に、親密な相手ほどパーソナルスペースは狭く（ある程度近付いても不快さを感じない）、逆に敵視している相手に対しては広い。</p>
</div>
<p>つまり、</p>
<ul>
<li>パーソナルスペースは親しい人には狭く、関係が浅い人には広くなる</li>
<li>パーソナルスペースに侵入されると「不快」に感じる</li>
</ul>
<p>ということです。</p>
<p>他人が自分のパーソナルスペースに入り込むと不快に感じるため、無意識に距離をとろうとしたり。</p>
<p>さほど親しくない人が、いきなり近くに来てビックリしたり、失礼な人って思ったりしますよね。</p>
<p><span class="marker-under-red"><strong>学生は、看護師さんの行動を見よう見まねで、患者さんとのコミュニケーションを頑張ろうとする</strong></span>のですが。</p>
<p>患者さんのパーソナルスペースにいきなり飛び込んでしまったり。</p>
<p>我慢しながら、自分のパーソナルスペースを狭くして頑張っていることもあります。だんだんつらくなります。</p>
<p>最終的には、患者さんから嫌な顔をされてしまったり。</p>
<p>コミュニケーションに苦手意識を持ったまま実習を終えてしまうことがあるため、そのようなことにならないように、支援したいと考えています。</p>
<p>よく、学生カンファレンスで、「患者さんとのコミュニケーション」について取り上げます。</p>
<p>学生からは、</p>
<ul>
<li>初めての実習で患者さんと上手に関われているか不安</li>
<li>患者さんとどのような距離感で話せばいいかわからない</li>
<li>いつも患者さんと関わるのに時間がかかる、または上手く関われずに実習が終わりそう</li>
<li>人と関わるのが苦手。挨拶が精一杯で、なかなか会話が続かない。</li>
</ul>
<p>などの相談があるのですが。</p>
<p>カンファレンスでの学生の説明や相談を聞いただけでは状況がよくわかりません。</p>
<p>私が助言しても、的を得た助言になっていなかった時もありました。</p>
<p>（学生の表情や反応がいまいちでした。）</p>
<p>そこで、実習の早い段階で、学生と患者さんとの会話の様子を観察するようにしました。</p>
<p>そうしたところ、</p>
<ol>
<li>患者さんが不快に思う距離感（患者さんのパーソナルスペース）を把握していない学生がいる。</li>
<li>学生個々のパーソナルスペースに配慮したコミュニケーション上の助言が必要である。</li>
</ol>
<p>という考えに至りました。</p>
<h3>患者さんが不快に思う距離感を把握していない学生への支援</h3>
<p>一般的に、パーソナルスペースには以下の４つの距離があります。</p>
<div class="danger-box">
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>パーソナルスペースの4つの距離</strong></span></p>
<ol>
<li><strong>公衆距離（350cm以上）：講演会などでみられる距離。</strong>相手との距離が離れているため顔や表情がわかりずらく、個人的なやりとりが困難な状態。路上や電車のホームなどでこの距離を保つことが出来ていれば相手に不快に思われることはほとんどありません。</li>
<li><strong>社会距離（120～350㎝）：同僚や上司、取引先での接待で用いられる距離。</strong>会議などのビジネスで多く用いられ、テーブル越しに会話する距離。初対面の相手や面接での距離に最も適していると言われています。看護実習の場面で言うと、指導者への報告・面談などが当てはまります。</li>
<li><strong>個体距離（45～120㎝）：相手の表情がわかり、手を伸ばせば体に触れることができる距離。</strong>ある程度関係性が構築出来ている親しい友人や恋人、家族との距離。看護実習の場面でいうと、患者さんの清潔ケアなどをする時が当てはまります。</li>
<li><strong>密接距離（0～45㎝）：恋人や家族など許された人のみが立ち入ることが出来る距離。</strong>会話よりスキンシップを目的とした距離。赤ちゃんへの愛情表現など。</li>
</ol>
</div>
<p>周囲の状況を見ながら行動できる学生（空気が読める学生）は、患者さんとの距離感を掴むのが比較的上手です。</p>
<p>いきなり患者さんのパーソナルスペースに入ることはありません。</p>
<p>学生が患者さんと関係性ができていない状況で会話をするときは、社会距離（120～350㎝）から始めるとよいと思うのですが。</p>
<p>「看護師さんのように、患者さんと関わってみよう。」とか、</p>
<p>「いつも消極的だから、実習では積極的に頑張りたい。」とか、</p>
<p>「患者さんと仲良くなりたい。色々なお話を聞きたい。」と思っていると。</p>
<p>気持ちが前に出すぎて、個体距離（45～120㎝）を取っていることがあります。</p>
<p>いつもなら、空気が読めて行動できる学生も、初めての実習で緊張してしまい、患者さんのパーソナルスペースに入ってしまっていることもあります。</p>
<p>そんな時は、患者さんとの会話の区切りがついたところで、学生に声をかけます。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>〇〇さん、患者さんとお話できたかな。</p>
<p>さっき、〇〇さんと患者さんがお話しているところを見て、</p>
<p><span class="marker-under-red"><strong>患者さんとの距離が近いように思った</strong></span>んだ。</p>
<p>関わり始めたばかりだけど、関係性ができてきたのかな。</p>
</div>
</div>
<p><span class="marker-under-red"><strong>私が感じたことをそのまま伝える</strong></span>ことがポイントです。</p>
<p>良い、悪いの判断は加えません。</p>
<p>学生は、自分が患者さんと会話をしていた場面の印象を、第三者（教員）から客観的に伝えられることで、少し冷静になることができます。</p>
<p>そして、患者さんと会話していた時のことを落ち着いて振り返ることができます。</p>
<p>初めての実習では、患者さんと会話ができただけでも嬉しくなってしまうものです。</p>
<p>このように、学生に声をかけるだけでも、学生は<strong>ハッ</strong>とします。</p>
<p>いつもの自分を取り戻せたら、会話を振り返ることができ、次からのコミュニケーションに活かしていくことができます。</p>
<p>なお、中には<strong>ハッ</strong>としない学生もいるので、その時には、気づけるように具体的に指導を加えていきます。</p>
<p>「相手のことが良くわからないのに、近いところで話しかけられたら、あなたはどう思う？」</p>
<p>「さっき、あなたと患者さんが話していた距離感は、あなたの負担になっていませんでしたか？」</p>
<p>などです。</p>
<p>その時の状況によって、指導の内容は変わりますが、</p>
<ul>
<li>患者さんにとって不快な距離感ではなかったか</li>
<li>学生自身の負担となる距離感ではなかったか</li>
</ul>
<p>といった視点で助言していきます。</p>
<p>学生が、「次は、そうしてみよう！」と、気楽に、そしてすぐに取り組めるような助言を意識しています。</p>
<p>「患者さんのところに行くのが楽しみ。次は、このようにアプローチしてみよう。」と、</p>
<p>学生が思えるような指導を心がけています。</p>
<h3>パーソナルスペースが狭い傾向の学生への支援</h3>
<p>患者さんも個別的な存在ですが、学生も個別性のある尊重されるべき存在です。</p>
<p>そのため、学生個々のコミュニケーションの傾向を見きわめて助言をする必要があります。</p>
<p>パーソナルスペースが狭い傾向の学生は、基本的に人と接するときの距離感が近いです。</p>
<p>パーソナルスペースが狭い学生の特徴としては、</p>
<ul>
<li>社交的</li>
<li>自分に自信がある</li>
<li>客観的に物事を考える</li>
<li>外への関心が強い</li>
<li>異性の友達が多い</li>
</ul>
<p>つまり、社交的で、誰とでもすぐに友達になれるという特徴があります。</p>
<p>また、自分に自信があるため、実習でも積極性があります。</p>
<p>教員に対しても、親しみを持って接してくる学生が多いように思います。</p>
<p>しかし、自分のパーソナルスペースが狭いため、相手のパーソナルスペースに必要以上に踏み込んでしまう可能性もあります。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>〇〇さん、あなたはその距離感でも問題ないかもしれないけど、患者さんにとってはどうかしら。</p>
</div>
</div>
<p>「〇〇さん、あなたの友達となら、その距離感でいいかもしれないけど、患者さんとならどうかな。」</p>
<p>「〇〇さん、あなたのご両親や、おじいちゃん、おばあちゃんならいいかもしれないけど、あなたよりも長く生きていらっしゃるご年配の方に、その態度や言葉遣いはどうかな。」</p>
<p>・・・。</p>
<p>学生によって。患者さんによって。また、状況によって。</p>
<p>助言する内容や、言い方、助言する場所にも配慮します。</p>
<p>ナースステーション内で、軽く助言することもあれば。</p>
<p>他の学生や看護師さん達のいない場所で、しっかりと助言することもあります。</p>
<p>どの学生に対しても言えることですが、<strong>学生に威圧感を与えない</strong>ように。</p>
<p><strong>指導したい内容が素直に学生に入っていくように</strong>気をつけています。</p>
<p>そして、<span class="marker-red"><strong>一度患者さんに不快感を与えてしまうと、関係がギクシャクしたり嫌悪感を抱かれる原因にもなります。</strong></span></p>
<p><span class="marker-red"><strong>学生自身のパーソナルスペースが狭い場合には、注意が必要</strong></span>です。</p>
<h3>パーソナルスペースが広い傾向の学生への支援</h3>
<p>パーソナルスペースが広い学生は、基本的に人と接するときの距離感が遠いです。</p>
<p>パーソナルスペースが広い学生の特徴としては、</p>
<ul>
<li>神経質</li>
<li>内向的な性格</li>
<li>自分に自信がない</li>
<li>人見知り</li>
<li>集団行動が苦手</li>
</ul>
<p>つまり、自分に自信がなく、すぐに他人と比べてしまうので、自分を守るために警戒心が強くなりがちです。</p>
<p>気軽に他人とコミュニケーションを取れないため、実習中の行動も消極的に見えます。</p>
<p>しかし、患者さんや看護師さんと接する時には、相手のことをよく考えて、慎重に言葉を選びながら会話をすることができます。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>〇〇さん、あなたの思っていることや考えを患者さんにお伝えする時に、その距離感でうまく伝わりそうかな？</p>
</div>
</div>
<p>「〇〇さん、頑張って患者さんのところに行っていたね。患者さんはおおらかな方だから、もっと側に行って、大きめな声で話しかけても失礼ではないと思うよ。」</p>
<p>「〇〇さん、そんなに心配そうで気にかけているのに、あなたの方から患者さんにアプローチしなかったら、わかっていただけないかもしれないよ。先生と一緒なら、勇気が出せそうかな？」</p>
<p>「〇〇さん、患者さんのことが気になっているみたいだね。先生も気になるから、一緒に患者さんのところに行ってみてもいいかな。」</p>
<p>などと、学生によって。患者さんによって。また、状況によって。</p>
<p>助言する内容や、言い方、助言する場所にも配慮します。</p>
<p><span class="marker-red"><strong>パーソナルスペースが狭い学生とは違い、他の学生や看護師さんの前では助言しません。</strong></span></p>
<p>自分に自信がなく、他人と比べられるのを嫌がる傾向があるからです。</p>
<p>関わり方に自信がない、関わり方がわからないのであれば、教員がモデルを示す。</p>
<p>そして、学生と一緒に患者さんと会話をしてみる。</p>
<p><span class="marker-red"><strong>学生の優しさや頑張りを大切にして、出来ていることを認めながら、少しずつ自信をつけてもらう。</strong></span></p>
<p>時間をかけた丁寧な支援が必要になると思います。</p>
<h3>パーソナルスペースは、あくまでも目安です。</h3>
<p>学生と患者さんふたりともパーソナルスペースが狭ければ、学生が学生が近くにいても患者さんは不快に思わないかもしれません。逆に、少し距離を取っていただけで、他人行儀な学生だと思われるかもしれません。</p>
<p>いずれにしても、患者さんとの関係性ができていない時期は、言葉だけでなく、表情や態度なども同時に確認しながら関わることが大切です。</p>
<p>また、パーソナルスペースは、性別による傾向もあります。</p>
<p>性別で考えた場合、一般的に男性より女性の方がパーソナルスペースは狭いと言われています。</p>
<p>女性は男性よりスキンシップやコミュニケーションを好み、人との関係性を築くのも上手な傾向があります。</p>
<p>女性にとって普通の距離感でも、男性にとっては近いと感じるかもしれないということです。</p>
<p>また、看護学生は、女性がまだまだ多いです。</p>
<p>男性の看護学生も増えてきましたが、男性の看護学生に抵抗感のある患者さんもいらっしゃいます。</p>
<p>患者さんのパーソナルスペースに、不用意に踏み込んでしまうと、</p>
<ul>
<li>嫌い・苦手だと思われる</li>
<li>セクハラになってしまう可能性がある</li>
<li>人間関係のトラブルに発展する可能性がある</li>
<li>好意があると思われる</li>
</ul>
<p>という恐れもあります。</p>
<p>初めての実習。</p>
<p>患者さんと良好な関係を築いていくためには、同じことを繰り返さないことが重要です。</p>
<p>何度も不用意にパーソナルスペースに入り込むと、嫌悪感を抱かれてしまうこともあり、実習で関わりにくくなってしまいます。</p>
<p>患者さん、学生にも、距離感が近い人や遠い人がそれぞれ存在しますが、特にパーソナルスペースが広い方との距離感には配慮が必要だと考えます。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>担当する患者さんとコミュニケーションを取り、看護の対象を理解する実習です。</p>
<p>臨床で働いている看護師さんは、「学生さんは、一人の患者さんとじっくりと関われてうらやましい。」と思われるかもしれませんが。</p>
<p>学生からしてみると、自分とは違う時代を生きてこられた患者さんを理解するのはとても難しく。</p>
<p>また、患者さんに自分（学生）を受け入れてもらうためには、自分自身とも向き合わなければならず。</p>
<p>とても苦しい思いをする学生もいます。</p>
<p>ですが、毎回の実習で、しっかりと患者さんと向き合い、自分自身とも向き合うことができれば、自分自身の理解も進み、一人の人間として着実に成長することができます。</p>
<p>そして、看護師らしい考え方が少しずつ身に付き、実習が楽しくなってきます。</p>
<p>「患者さんと話す話題を考えておこう」とか、</p>
<p>「患者さんに好印象を与えるためには・・」などの、小手先の対応ではなく。</p>
<p>（そういうことも大切ですが。）</p>
<p>一人の人間として、看護学生として、一人の人間である患者さんと向き合う、コミュニケーションの本質となる部分を、体験から丁寧に学んでもらうことも大切にしていきたいですね。</p>
<p>患者さんとの距離感の指導だけで、今回は終わってしまいました。</p>
<p>次回は、患者さんとコミュニケーションを取るときの位置関係について、解説したいと思います。</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>その29：基礎看護実習　患者さんとのコミュニケーション指導②</title>
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		<dc:creator><![CDATA[看護教員にこ]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 04 Feb 2023 05:30:12 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[看護教員にこの実習指導の実際]]></category>
		<category><![CDATA[1年生]]></category>
		<category><![CDATA[コミュニケーション]]></category>
		<category><![CDATA[基礎看護実習]]></category>
		<category><![CDATA[実習初日]]></category>
		<category><![CDATA[実習指導者]]></category>
		<category><![CDATA[対象理解]]></category>
		<category><![CDATA[指導案]]></category>
		<category><![CDATA[看護]]></category>
		<category><![CDATA[看護学生]]></category>
		<category><![CDATA[看護教員]]></category>
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					<description><![CDATA[基礎看護実習、初日の指導案を解説します。 基本設定は、 基礎看護実習１（7日間） 実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る 実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション 　　　　　看護師と共に、看護援助を体験す [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>基礎看護実習、初日の指導案を解説します。</h2>
<p>基本設定は、</p>
<div class="info-box">
<p style="color: #333333;"><strong>基礎看護実習１（7日間）</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション</strong></p>
<p style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;"><strong>　　　　　看護師と共に、看護援助を体験する</strong></p>
<p><span style="color: #333333;"><strong>実習時間：8時30分～16時30分（昼休憩1時間）</strong></span></p>
</div>
<p>です。</p>
<p><span style="color: #333333;">それぞれの看護学校や大学によって、先生方の考え方によって、実習での指導方法は様々だと思います。</span></p>
<p>これは、<span class="marker-under-red"><strong>教員にこが、10年間実習指導を続けてきた中での、</strong></span><span class="marker-under-red"><strong>私なりの工夫が盛り込まれた指導方法</strong></span>です。</p>
<p>私自身の失敗や体験に基づいたものなので、参考までに、ということで、お願いいたします。</p>
<p>私が大事だと考えている以外にも、大切なことがあるかもしれませんが。</p>
<p>私の学びを看護教員や看護師さん、実習指導者の皆さんと共有でき、お役に立てたら嬉しいです。</p>
<h2>学生が担当患者さんと向き合う姿勢の指導案</h2>
<p>学生が担当する患者さんに挨拶をした後の会話が大切なのですが。</p>
<p>ほとんどの学生は、</p>
<p>「人見知りで、人との会話に自信がありません。」</p>
<p>「初対面の相手との会話は、とても緊張します。」など、</p>
<p>初対面の患者さんとの会話に、不安や苦手意識を感じています。</p>
<p><span class="marker-under-red"><strong>初対面の会話の難しさは、「お互いを知らないこと」</strong></span>にあります。</p>
<p>一度でも会ったことがある人や親しい人であれば、お互いに相手の情報を少しは把握していますし、その人に合った配慮ができます。</p>
<p>ですが、初対面ではお互いのことを良く知らないため、まずは探り合いから始まるわけです。</p>
<p>また、ほとんどの人は、初対面の人に「良く見られたい、思われたい」「できれば好かれたい」と無意識に思うものです。</p>
<p>そうすると、いつもの自分より良く見せようとし、無理して空回りするという残念な結果に。</p>
<p>そのような経験をしてしまうと、「初対面での会話は難しい」という＂苦手意識＂が、ずっとついて回ることになります。</p>
<p>とはいえ、人との出会いは全て「初対面」から始まります。</p>
<p>学生の会話の苦手意識を少しでも減らし、学生にとっても患者さんにとっても、いい出会いにしたいですよね。</p>
<p>一体どうすればいいのでしょうか。</p>
<h2>そもそも、なぜ学生は患者さんとコミュニケーションをとらないといけないの？</h2>
<p>答え：「看護の対象を理解するため」です。看護を学ぶために実習しているのですから。（笑）</p>
<p>そして、ゆくゆくは看護の対象である患者さんを理解して、看護を実践するためです。</p>
<p>そのための最初の一歩として、また、今回の実習目標を達成するための手段の一つとして、患者さんとのコミュニケーションがあるわけです。</p>
<p>看護の対象を理解するためには、コミュニケーション以外にも、カルテからの情報収集、援助を通しての情報収集が必要です。また、患者さんのご家族や、看護師・多職種の方からの情報も重要になります。</p>
<div class="danger-box">
<p style="color: #333333;"><strong>対象理解のための情報収集はどこから？</strong></p>
<ul style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">
<li>患者さんとのコミュニケーション</li>
<li>カルテからの情報収集（身体的・精神的・社会的状況、治療内容、訴えなど）</li>
<li>援助を通して（清潔ケア、バイタルサイン測定、検査、治療など）</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">患者さんのご家族や多職種から（看護師、医師、薬剤師、栄養士、理学療法士など）</li>
</ul>
</div>
<p>様々な手段で情報を得ることができますが。</p>
<p>患者さんとのコミュニケーションでなければ得られない情報があるから、患者さんを理解することができないから、コミュニケーションが重要になるのです。</p>
<h2>患者さんを理解するとは？（対象理解とは？）</h2>
<p>「看護」は、「人を看る」ことです。</p>
<p>「人を看る」ということを、看護師さんは常日頃から意識しています。</p>
<p>「人を看る」ということは、「病気」をみるのではなく「病気になった方のこれまでの背景とこれからの人生」についても、患者さんやそのご家族とともに一緒に考えていくことが求められる、ということです。</p>
<p>病気を診るのは「医師」の仕事です。</p>
<p>看護師は、病気への対処だけではなく、患者さんの全体像を捉え、退院後の生活も見据えて関わっていく必要があります。</p>
<div class="danger-box">
<p style="color: #333333;">「看護」の定義</p>
<p style="color: #333333;">『看護とは、あらゆる場であらゆる年代の個人および家族、集団、コミュニティを対象に、対象がどのような健康状態であっても、独自にまたは他と協働して行われるケアの総体のことです。</p>
<p style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">看護には、健康増進および疾病予防、病気や障害を有する人々あるいは死に臨む人々のケアが含まれており、また、アドボカシーや環境安全の促進、研究、教育、健康政策策定への参画、患者･保健医療システムのマネージメントへの参与も、看護が果たすべき重要な役割です。』（ICN：国際看護協会）</p>
</div>
<p>つまり、<strong>看護の対象者がどんな環境や健康状態であっても社会生活へ戻れるように多職種と協力しながら、心身のケアをしたり、対象者の代弁者としての役割を果たすことが看護には求められる</strong>、ということです。</p>
<p>看護の対象は、病院に入院している患者さんだけではありません。</p>
<p>病気をもっている人が、病気を克服する、あるいは悪化しないようにする。</p>
<p>病気をもっていても、生き生きとした社会生活が送れる。</p>
<p>「死」に直面する人が、安らかに過ごせる。</p>
<p>健康な人が、健康を維持する、あるいはもっと健康になれるようにする。</p>
<p>このようなことを、<span style="font-size: 18px;"><strong><span class="marker-red">その人の立場に立ってあらゆる年令・立場の人を対象に援助するのが、看護</span></strong></span>です。</p>
<p>そうだとしたら。</p>
<p>カルテからの情報だけでは、<span style="font-size: 18px;"><strong><span class="marker-red">その人の立場に立って援助（看護）</span></strong></span><strong style="font-size: 18px;"><span class="marker-red">す</span></strong><strong style="font-size: 18px;"><span class="marker-red">ることはできません。</span></strong></p>
<p>患者さんと向き合い、コミュニケーションを通して、<strong>患者さんの立場を理解していかなければなりません。</strong></p>
<p>看護学生は、20歳前後の方が多いと思います。</p>
<p>その20歳前後の学生が、患者さんの立場を理解しなければならないのです。</p>
<p>基礎看護実習なので、成人期から老年期の患者さんを担当すると思いますが、20歳前後の学生が、自分の倍以上を生きてきた患者さんの立場を理解しなければならないのです。</p>
<p style="margin-bottom: 0px;">しかも、病気と闘っている患者さんです。大変な学習内容だとおもいませんか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>皆さんは、ヘレン・ケラーを知っていますか？</p>
<p>「三重苦を背負った奇跡の人」です。</p>
<p>様々な伝記、自叙伝がありますので、ご一読をお勧めします。</p>
<p>世界の貧困や差別、病気や障害に苦しむ人々を救済し、障害教育や福祉の発展に尽力した壮絶な人生を歩まれた方です。</p>
<p>著明な方であれば、書物などでその方の人生や価値観などが分かります。</p>
<p>しかし、学生の目の前にいる患者さんには、自叙伝はありません。カルテにも詳細はありません。</p>
<p>学生が、自分の力で患者さんの人生や価値観を紐解いていかなければならないのです。</p>
</div>
</div>
<h2>患者さんのことがわからないからこそ、知ろう・わかろうとする「相手に向き合う姿勢」を大切にする。</h2>
<p>学生は、初対面の患者さんに対してどのようにコミュニケーションを図ればよいのかわかりません。</p>
<ul>
<li>会話をすることが患者さんの負担になるのではないか</li>
<li>質問されても何も答えられず沈黙してしまうのではないか</li>
<li>返答を間違うことで患者さんの不安を増大させてしまうのではないか</li>
</ul>
<p>などの思いがあるからです。</p>
<p>でも、1年生ならではの強みもあります。</p>
<p><span class="marker-red"><strong>「患者さんのために、何かしたい。頑張りたいという素直で優しい気持ちが強い</strong><strong>」</strong></span><strong>ということです。</strong></p>
<p>その優しさを、素直に患者さんに向けてコミュニケーションを図ってもらいたいのです。</p>
<p>患者さんのために、学生ができることをするためには、患者さんを理解しなければなりません。</p>
<p>でも、前述したとおり、患者さんの人生や価値観を理解することは、大変なことです。</p>
<p>そのため、「患者さんを理解する」ことの基本として、<span class="marker-red"><strong>「相手を理解することは不可能である」という前提</strong></span>を置きながらも。</p>
<p><span class="marker-red"><span style="font-size: 18px;"><strong>わからないからこそ、知ろう・わかろうとする 「相手に向きあう姿勢」を大切にしてほしいのです。</strong></span>初めての実習だからこそ、患者さんに向き合う姿勢を大事に育んでほしい</span>と思いますし、努力してほしいと考えます。</p>
<p>その<span class="marker-red"><span style="font-size: 18px;"><strong>知ろう・わかろうとする 「相手に向きあう姿勢」</strong></span></span>は、心の中で思っているだけでは患者さんに伝わりません。</p>
<p>勇気をだして、言葉や態度で示していく必要があります。</p>
<p>学生の思いや優しさを素直に患者さんに届けるためには、コミュニケーション上のポイントをいくつかおさえる必要があります。</p>
<p>それらについて、解説したいと思います。</p>
<h2>「相手に向き合う姿勢」の基本</h2>
<h3>常に笑顔で接すること</h3>
<p>笑顔というのは人の心を癒すのに最も効果的な方法です。</p>
<p>“もらい笑い”という言葉が存在するように、笑顔の人を見ると自然と心が穏やかになり、不安が取り除かれるだけでなく、物事を前向きに考えられるようになります。</p>
<p>反対に、強張った表情や険悪な表情はマイナスの作用を相手に伝えてしまい、気分の低下や消極性を生み出してしまいます。</p>
<p>そのため、常に笑顔で接することが大切です。</p>
<h3>穏やかな声で話すこと</h3>
<p>もらい笑顔と同様に、声の調子も相手に作用します。</p>
<p>看護師さんが患者さんに声をかける時の様子を思い出してみてください。</p>
<p>患者さんの症状や心の状態に合わせて、穏やかな声で話しかけていると思いませんか。</p>
<p>声が高いと快活、声が低いと陰鬱な印象を与えます。</p>
<p>また、話すスピードが早いと興奮、話すスピードが遅いと冷静な印象を与えます。</p>
<p>声が相手の耳に心地よく届くよう、患者さんの反応を見ながら。</p>
<p>声の高低が丁度よい穏やかな調子で、ゆっくりと話すよう心掛けてください。</p>
<h3>親身になって傾聴すること</h3>
<p>親身になって傾聴することで、相手は「ちゃんと自分の話を聞いてくれている」と安心します。</p>
<p>傾聴は、患者さんを知ろう・わかろうとする態度の表現でもあります。</p>
<p>患者さんの思いを知り、様々な情報を得るためにも役立つため、患者さんの症状や疲労感などに配慮しながら、心を患者さんに向けて傾聴するようにしましょう。</p>
<h3>いかなる場面でも冷静に</h3>
<p>人は仕草や表情の変化、声の調子などに敏感で、無意識的に反応します。</p>
<p>患者さん本人や患者さんの周りで緊急を要する事態が発生した際に、慌てた行動をみせてしまうと、患者さんは不安になってしまいます。</p>
<p>学生にとっての緊急事態は、滅多にないと思いますが。</p>
<p>学生カンファレンスの時間が迫っている、看護師さんへの報告の時間が迫っているなど、いかなる場面においても冷静に行動するよう心掛けてください。</p>
<h3>十分に説明をすること</h3>
<p>援助の目的や方法など、患者さんに十分に説明することも非常に大切です。</p>
<p>患者さんは、学生よりも自分の疾病や治療について念入りに調べ、知識を持っている場合があります。</p>
<p>学生なりに誠意をもって学習し、納得のいく説明がなければ、患者さんは学生に対して不信感を抱くかもしれません。</p>
<p>コミュニケーションを円滑に図るためにも、可能な範囲で十分に説明を行ってください。</p>
<p>また、看護師さんや教員に相談して説明内容を確認したり、説明が難しい時には看護師さんや教員に付き添ってもらうなど、患者さんに分かりやすく説明することが大切です。</p>
<h2>一番重要！学生が患者さんの一番困っていること・つらいこと・不安なことを知り、何とかしたいと行動できるよう支援すること。</h2>
<p>学生は健康な方と向き合うのではなく、何らかの病気で治療のために入院されている患者さんと向き合っています。</p>
<p>患者さんは、療養生活を送るうえで、以下のような困りごと、つらさ、不安を抱えていることが予測されます。</p>
<div class="warning-box">
<p><strong>療養生活を送る患者さんの困りごと、つらさ、不安</strong></p>
<ul style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">
<li>病気による症状や治療に伴う症状</li>
<li>日常生活動作が思うようにできない</li>
<li>予後に対する不安</li>
<li>療養環境に対する不満（プライバシーなど）</li>
<li>家族や友人から離れ、孤独感がある</li>
<li>家族の日常生活への気がかり</li>
<li>経済的な不安</li>
<li>医療者に対する不満</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">仕事上の気がかり、趣味などに取り組めない　　　など。</li>
</ul>
</div>
<p>学生の、「<span class="marker-red"><strong>患者さんのために、何かしたい。頑張りたいという素直で優しい気持ち</strong></span>」と。</p>
<p><span class="marker-red"><strong>「患者さんをしろう・わかろうとする姿勢</strong></span><strong><span class="marker-red">」</span></strong>を別々に考えるのではなく。</p>
<p><strong><span class="marker-red">それぞれを活かしあえるような支援・指導</span></strong>を、指導者さんや教員のみなさんにはお願いしたいと思います。</p>
<p>看護師は、患者さんの一番つらいところ、困っていること、不安に寄り添える存在です。</p>
<p>1年生であったとしても、患者さんの一番つらいところに寄り添える看護学生であってほしいと思います。</p>
<p>学生が、担当患者さんの趣味やお孫さんへの思いを知ることができたとしても。</p>
<p>「排泄だけは、最期まで自分の力で行いたい」という、患者さんの尊厳・生き方に関わるような「ねがい」や「つらさ」に気づけなかったとしたら、どうでしょうか。</p>
<p>「看護の対象を理解する」という、実習目標が達成できたといえるでしょうか。</p>
<p>初めての実習ですし、今回は援助の実践を求められていませんが。</p>
<p>患者さんとのコミュニケーションを通して、「排泄だけは、最期まで自分の力で行いたい」という、思いを学生が知ることができたら。</p>
<p>看護師さんに報告したり、教員に相談したり、学生カンファレンスの中で話し合うことができます。</p>
<p>そして、患者さんの「排泄だけは、最期まで自分の力で行いたい」という思いに対して、学生主体での援助はできないかもしれませんが。</p>
<p>看護師さんが、患者さんの思いや学生の思いを汲みとって看護計画に活かしてくださるはずです。</p>
<p>学生自身が、</p>
<p><span style="font-size: 18px;"><strong><span class="marker-red">知識や技術が未熟であったとしても、患者さんのために、私にもできることがある。</span></strong></span></p>
<p><span style="font-size: 18px;"><strong><span class="marker-red">看護チームの一員としてやれることがある。</span></strong></span></p>
<p>と思えることが大切です。</p>
<p>また、このような過程（患者さんから情報を得て看護師に報告・相談し、看護師がその情報をもとに看護計画を追加修正して実践する。）を経験することが、実習目標でもある、「看護の実際を知る」ことにもつながります。</p>
<p>このように、患者さんと誠実に関わり、体験を通して得た学びは一生の宝物になります。</p>
<p>また、看護師になるというモチベーションの向上にもつながります。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>患者さんに対するコミュニケーションを苦手とするのは、学生だけでなく経験を重ねた看護師にも言えることです。</p>
<p>特に、ターミナル期の患者さんに対応が難しい質問を投げかけられた時や、不安によって患者さんから罵声を浴びせられた時など、しばしば悩まされます。</p>
<p>看護におけるコミュニケーションは、一生を通して学び続ける必要があります。</p>
<p>しかし、患者さんを怖がっていては、患者さんの本当のつらさをわかることができず、必要な看護ができません。</p>
<p>勇気をもって、患者さんと関わっていけるように学生を育てていきたいですね。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>学生によくあるのが、患者さんとのコミュニケーションの本来の目的を忘れてしまうことです。</p>
<p>患者さんのところにお話に行き、</p>
<p>「担当した患者さんがお話好きな方で、長い時間、お話しできた。良かった。」</p>
<p>「趣味の話とか、ペットの話とか、色々な話題で盛り上がった。」</p>
<p>と、学生は笑顔で報告に来てくれます。</p>
<p>実習の最初の方はそれでいいのですが、</p>
<p>「患者さんに受け入れてもらえた。」</p>
<p>「好印象を持ってもらえたと感じる。」など、</p>
<p>関係性の構築や関係性の維持に視点があたりすぎてしまう学生がいます。</p>
<p>患者さんとの関係性を築くことも重要ですが、患者さんを理解し、得られた情報を看護の実践に活かすことが看護師には求められます。</p>
<p>この考え方を、学生にも少しずつ身につけてもらわなければいけません。</p>
<p>「患者さんと話す話題がなくなった。」</p>
<p>「お話しに行っても、沈黙が続くようになって気まずい。」</p>
<p>と言う学生は、いませんか？</p>
</div>
<p>&nbsp;</p>
</div>
<p>今回は、「学生が担当患者さんに向き合う姿勢の指導案」の解説でした。</p>
<p>私の経験が、新任の先生方や指導者さん、看護師さんのお役に立てたら幸いです。</p>
<p>これからも長くなりそうです。</p>
<p>日頃、新任の先生方にお伝えできていなかったことを、解説できるようにしたいと思っています。</p>
<p>よろしくどうぞ、お付き合いください。</p>
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		<title>その28：基礎看護実習　患者さんとのコミュニケーション指導①</title>
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		<dc:creator><![CDATA[看護教員にこ]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 01 Feb 2023 12:15:10 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[看護教員にこの実習指導の実際]]></category>
		<category><![CDATA[1年生]]></category>
		<category><![CDATA[コミュニケーション]]></category>
		<category><![CDATA[基礎看護実習]]></category>
		<category><![CDATA[実習初日]]></category>
		<category><![CDATA[実習指導者]]></category>
		<category><![CDATA[患者]]></category>
		<category><![CDATA[指導案]]></category>
		<category><![CDATA[挨拶]]></category>
		<category><![CDATA[振り返り]]></category>
		<category><![CDATA[気づき]]></category>
		<category><![CDATA[看護学生]]></category>
		<category><![CDATA[看護教員]]></category>
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					<description><![CDATA[基礎看護実習、初日の指導案を解説します。 基本設定は、 基礎看護実習１（7日間） 実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る 実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション 　　　　　看護師と共に、看護援助を体験す [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>基礎看護実習、初日の指導案を解説します。</h2>
<p>基本設定は、</p>
<div class="info-box">
<p style="color: #333333;"><strong>基礎看護実習１（7日間）</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション</strong></p>
<p style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;"><strong>　　　　　看護師と共に、看護援助を体験する</strong></p>
<p><span style="color: #333333;"><strong>実習時間：8時30分～16時30分（昼休憩1時間）</strong></span></p>
</div>
<p>です。</p>
<p><span style="color: #333333;">それぞれの看護学校や大学によって、先生方の考え方によって、実習での指導方法は様々だと思います。</span></p>
<p>これは、<span class="marker-under-red"><strong>教員にこが、10年間実習指導を続けてきた中での、</strong></span><span class="marker-under-red"><strong>私なりの工夫が盛り込まれた指導方法</strong></span>です。</p>
<p>私自身の失敗や体験に基づいたものなので、参考までに、ということで、お願いいたします。</p>
<p>私が大事だと考えている以外にも、大切なことがあるかもしれませんが。</p>
<p>私の学びを看護教員や看護師さん、実習指導者の皆さんと共有でき、お役に立てたら嬉しいです。</p>
<h2>学生が担当患者さんに初めて出会う場面の指導案</h2>
<p>学生が初めて自分の担当患者さんに出会う場面です。</p>
<p>学生は、自分の担当患者さんがどのような方なのか、実際にお会いするまで大変緊張しています。</p>
<p>無口な方だったらどうしよう。</p>
<p>笑顔で挨拶を返してくださると、安心するな。</p>
<p>症状で辛そうだったらどうしよう。などなど。</p>
<p>様々な不安や期待を持ちながら、挨拶にいきます。</p>
<p>勇気があり、「行ってきます！！」と気合いをいれていく学生もいますが。</p>
<p>ナースステーションから出ても、廊下でずっとウロウロしている学生もいます。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p><span style="font-size: 16px;"><strong>私は、1年生の初めての実習では、必ず学生と一緒に患者さんのところに挨拶に行くようにしています。</strong></span></p>
</div>
</div>
<p>それは、なぜか。</p>
<p><span class="marker-under-red">学生と患者さんとの<strong>初めての出会いの状況を確認</strong>し、学生と患者さんが<strong>関係性を築けるよう支援する</strong>ため</span>です。</p>
<p>また、<span class="marker-under-red"><strong>患者さんとのコミュニケーションを、学生にどのように学ばせていけばよいのか、情報収集する</strong>ため</span>でもあります。</p>
<p>看護学校の先生方や、指導者さん、看護師さん達から、そこまで支援しないとダメですか？甘すぎるんじゃあないですか？</p>
<p>と、言われそうですが、患者さんのためにも、学生のためにも、私が一緒に行って挨拶したほうがいいなと思うようになったので、そうしています。（笑）</p>
<p>実は、<span class="marker-under-red">学生が担当患者さんに初めて挨拶に行く前に、私はすでに、仕込みをしています。</span></p>
<p>どんな仕込みかというと、</p>
<p><span class="marker-red"><strong>学生よりも先に、学生の担当患者さんに、教員として挨拶をしてくる</strong></span>ことです。</p>
<p>そんな事？と思われるかもしれませんね。</p>
<p>実習指導者さんやベテランの看護師さんは、日々患者さん達と接しているので、</p>
<p>「この患者さんならこんな風に学生さんと接してくれるだろうな。」とか、</p>
<p>「この時期には、化学療法の副作用も落ち着いてきて、学生さんともお話しできそうかな。」など。</p>
<p>対象理解ができているので、患者さんの身体的状況や生活状況、価値観などもふまえ、1年生に合わせた患者さんの選定をしてくださいます。</p>
<p>指導者さんは、患者さんと学生がどのようなコミュニケーションを取りそうか、ある程度の予測ができているのです。（と、私は感じています。）</p>
<p>しかし、私は学生のコミュニケーションの傾向は予測できますが、患者さんについては、実習指導者さんから得た情報でしかわかりません。</p>
<p>臨床の看護師さんのコミュニケーションスキルは、とても高いです。</p>
<p>その高いコミュニケーションスキルを持った看護師さんの「学生さんも、大丈夫ですよ。」は、良い意味で期待してはいけないことを、数々の失敗から学びました。（笑）</p>
<p>なので、学生よりも一足先に学生の担当患者さんのところに行き、教員として挨拶をします。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>おはようございます。</p>
<p>〇〇看護学校の教員のにこと申します。</p>
<p>今日から〇日まで、1年生の実習でお世話になります。</p>
<p>このあと、学生の△△が挨拶に来ると思います。</p>
<p>学生は、初めての実習で緊張していると思いますが、よろしくお願いいたします。</p>
</div>
</div>
<p>まずは、（時間もないので、）通り一遍の挨拶をするのみですが、実際にベッドサイドにいき、患者さんの顔を見て挨拶すると、指導者さんからいただいた情報に加えて、様々なことを観察し、感じることができます。</p>
<p>指導者さんから、「優しいおばあちゃんだから、大丈夫だと思いますよ。」</p>
<p>と言われていても、実際に患者さんのところに行ってみると、</p>
<p><strong>Aさん：ベッド周りが整然と整っていて、とても几帳面な方</strong>なのかな。</p>
<p><strong>Bさん：普通の声の大きさでは気づいてくれず、かなり大きな声で、耳元で話さないと聞こえない</strong>方なのだな。</p>
<p>ということがわかりました。</p>
<p>学生の挨拶の様子を、少し離れたところから見守っていると、</p>
<p>Aさんに対して：学生は緊張のためにベッド周りの様子が目に入らず、Aさんに近づくためにオーバーテーブルを動かしたのですが、元気な挨拶のあと、オーバーテーブルを元の位置に戻さずにベッドを離れました。（Aさんが自分で元の位置に戻していました。）</p>
<p>Bさんに対して：学生が「失礼します。」と声をかけましたが、Bさんの反応がありませんでした。学生は、もう一度「失礼します。」と声をかけましたが、やはり反応はありませんでした。学生は、私に「Bさんは眠っているようだったので、またあとで挨拶に行きたいと思います。」と言いました。</p>
<p>患者さんとのコミュニケーションで、1年生によくある場面ですし、取り上げるほどでもないと思われるかもしれませんが、それぞれの担当学生にとっては、とても大切な学びの場面です。</p>
<p>このまま、私が学生に何もアプローチしないと、</p>
<p>Aさんに挨拶した学生は、「緊張したけど、きちんと挨拶ができた。」・・よかった。という思いを抱いて終わり。</p>
<p>Bさんに挨拶した学生は、頻回に訪室し、Bさんが起きるまで様子をうかがうことになります。</p>
<p><span class="marker-under-red">Aさんは几帳面かも、Bさんは耳が遠いかも、という<strong>教員の気づきのように、</strong></span><span class="marker-red"><strong>学生も学生なりに自分自身で気づけるように、意図的に教員が介入しなければなりません。</strong></span></p>
<p>学生に対するアプローチ方法は様々だと思います。</p>
<p>それこそ、学生の性格や態度、成績や学習量、実習への意気込みなどを様々に考慮する必要があるのかもしれませんが。</p>
<p>実習生一人ひとりに熟考していたら、時間が足りません。</p>
<p>なので、私は手っ取り早く、Aさんを担当していた学生には、このように尋ねました。</p>
<h3><span style="font-size: 16px;">患者さんに挨拶できたか、何を言われたか、</span>何に気づいたか確認する。</h3>
<div class="warning-box">
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person" style="width: 98.1562px;">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" style="width: 98.1562px;" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon" style="height: 79.5938px; max-width: 86%;">
<p>患者さんに挨拶できた？</p>
<p>なんて言われた？</p>
</div>
</div>
<p>です。普通・・・ですよね。</p>
<p>Aさんの担当学生は、</p>
<div class="speech-wrap sb-id-14 sbs-stn sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person" style="width: 98.1562px;">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" style="width: 98.1562px;" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/d6056a246fe6eebbd47d06e268624a29.png" alt="" width="1240" height="1157" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon" style="height: 81.5938px; max-width: 86%;">
<p>よろしくねっていわれました。</p>
<p>良かったです。</p>
</div>
</div>
<p>よかったね。。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person" style="width: 98.1562px;">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" style="width: 98.1562px;" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon" style="height: 50.7969px; max-width: 86%;">
<p><strong>挨拶に行って、何か、気がついたことあるかな？</strong></p>
</div>
</div>
<p>という問いに対して、<span class="marker-under-red"><strong>どんな答えが学生から返ってきてもいい</strong></span>のですが、</p>
<p>学生：「緊張していて、何も気がつかなかったです。」</p>
<p>➡　では、次に訪室する時は、どんなことを観察する？（もしくは、何を知りたい？）</p>
<p>学生：「寝ていらしたのに、起き上がってくださいました。」</p>
<p>➡　どんなふうに起き上がったのかな？柵につかまったの？腹筋をつかって？</p>
<p>学生：「髪型が整っていました。きちんとしていました。」</p>
<p>➡　いつも、整っているのかな。おしゃれな方ってこと？</p>
</div>
<p>ここまでのやりとりが、<span class="marker">Aさんを担当する学生への、患者さんとのコミュニケーションの指導案</span>になります。</p>
<p>学生は、このままだと「元気に挨拶できて良かった。」といった満足感で終わってしまうかもしれません。</p>
<p>でも、<strong>挨拶もコミュニケーションの重要な要素</strong>です。</p>
<p>そして、看護学生として実習に行き、患者さんを担当させていただきます。</p>
<p>今回の実習目標は、「看護の対象を理解し、看護の実際を知る」</p>
<p>実習内容は、「担当する患者さんとのコミュニケーションと、看護師と共に、看護援助を体験する」でした。</p>
<p><strong>患者さんとのコミュニケーションも看護援助（技術）</strong>ですし、患者さんとの<strong>コミュニケーションからも看護の対象を理解</strong>しなければなりません。</p>
<p>「元気に挨拶できて良かった。」で終わってしまっては困るのです。</p>
<p>「元気に挨拶できてよかった。」で終わってしまう学生は、実習目標が意識できていない場合がほとんどです。</p>
<p>（ほとんどの学生が、緊張で意識できなくなっていますが。）</p>
<p>実習目標である、対象理解を意識させるようなアプローチが必要です。（上記の指導案のような。）</p>
<p>また、私が<strong>気がついたことを学生に気づかせるのではなく</strong>。</p>
<p>私が<strong>気がついたことを学生に教えるのではなく</strong>。</p>
<p><span class="marker-red"><strong>学生が気がついたこと、感じたこと、考えたことを広げたり深めたりできるような介入</strong></span>が重要ポイントです。</p>
<p>私が気づいたことを教えるのは簡単です。</p>
<p>でも、「Aさんはベッド周囲が整理されていることから、几帳面な方かもしれない。」という内容は、学生にとって一つの情報になってしまいます。</p>
<p>学生が自分の力でつかみ取った情報ではありません。</p>
<p>また、自分が苦労して得た情報ではないので、応用が利きません。</p>
<p>せっかく患者さんを担当しているのですから、学生には自分自身の力で一つひとつ情報を得ながら、対象理解を深めていってほしいのです。</p>
<h3>教員が患者さんに挨拶している様子を学生に見てもらう。</h3>
<div class="warning-box">
<p style="color: #333333;">Bさんを担当する学生に、</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf" style="color: #333333;">
<div class="speech-person" style="width: 98.1562px;">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" style="width: 98.1562px;" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon" style="height: 79.5938px; max-width: 86%;">
<p>一緒にBさんのところに挨拶に行こうか。</p>
<p>私から声をかけてみてもいいかな？</p>
</div>
</div>
<p style="color: #333333;">と、声をかけ、<strong>「気がついたことがあったら、あとで教えてもらっていいかな。」</strong>と伝えておきます。</p>
<p style="color: #333333;">そして、Bさんを担当する学生の前で、Bさんに挨拶します。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person" style="width: 98.1562px;">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" style="width: 98.1562px;" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon" style="height: 165.984px; max-width: 86%;">
<p>Bさん、Bさん。</p>
<p>おはようございます。</p>
<p>先ほども挨拶させていただきました、看護学校の教員のにこです。</p>
<p>担当する学生と一緒に挨拶に来ました。</p>
<p>今、お時間を頂いてもよろしいですか。</p>
</div>
</div>
<p>そして、学生にもBさんに挨拶をしてもらいます。</p>
<p>Bさんとの会話が落ち着いたところで、学生とともに病室を後にします</p>
<p>学生とともにナースステーションで、振り返りをします。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person" style="width: 98.1562px;">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" style="width: 98.1562px;" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon" style="height: 79.5938px; max-width: 86%;">
<p>しっかりと挨拶ができましたね。会話もできて良かったですね。</p>
<p>先生の挨拶や、Bさんとのやり取りをみて、気がついたことがあったら教えてくれる？</p>
</div>
</div>
<p>学生は、</p>
<div class="speech-wrap sb-id-10 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person" style="width: 98.1562px;">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" style="width: 98.1562px;" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/30936833773c6cd026a56536ca1ebef2-1-e1641007447617.png" alt="" width="498" height="498" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon" style="height: 165.984px; max-width: 86%;">
<p>先生が挨拶した時、最初の「Bさん」は普通の声の大きさでしたが、2回目の「Bさん」は、少し声が大きくなっていました。</p>
<p>また、2回目の時は、Bさんの手のあたりを触りながら、耳に近いところで声をかけていました。</p>
<p>ゆっくりとお話されていました。</p>
</div>
</div>
<p>学生は、「気がついたことがあったら、あとで教えてもらっていいかな。」という指示を守り、注意深く観察できていたようです。</p>
<p>私は、「最初にあなたが訪室したときは、Bさん、眠っているみたいって言っていたけど、今はどう思う？」</p>
<p>と、学生にたずねると、</p>
<p>「もしかしたら、聞こえていなかったのかもしれません。」</p>
<p>と、学生は言います。</p>
<p>「今度、Bさんとお話しする時には、どんな工夫ができそうかな？」</p>
<p>と聞くと、</p>
<div class="speech-wrap sb-id-10 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person" style="width: 98.1562px;">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" style="width: 98.1562px;" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/30936833773c6cd026a56536ca1ebef2-1-e1641007447617.png" alt="" width="498" height="498" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon" style="height: 108.391px; max-width: 86%;">
<p>もう少し、大きな声で、近いところから声をおかけしたいと思います。</p>
<p>びっくりさせてしまうといけないので、最初は様子を見ながら、声の大きさを加減したいと思います。</p>
</div>
</div>
<p>なるほど。学生は、教員のBさんへのアプローチやBさんの様子から、自分の力で様々な気づきを得たようです。</p>
<p>そして、コミュニケーションの工夫を考えることができました。</p>
</div>
<p>ここまでのやりとりが、Bさんを担当する学生への患者さんとのコミュニケーションの指導案になります。</p>
<p>なぜ、このような指導案になったかというと、</p>
<p>私がBさんに挨拶にいき、Bさんが耳が遠い方だということを体験を通して知っていたということ。</p>
<p>（どのくらいの位置から、どのくらいの声の大きさで話しかけるといいのか。声だけでなく、体に少し触れた方が、声が聞こえる方向がわかり、安心するようだ。など。）</p>
<p>また、Bさんを担当する学生のアプローチの仕方を実際に見ていたからです。</p>
<p>（学生は、小さめの声で、「失礼します。」と、2回言っただけでした。）</p>
<p>私は、<span class="marker-red"><strong>学生にコミュニケーションの1つのモデルを示し、学生自身が自分のアプローチとの違いに気づけるように支援</strong></span>しました。</p>
<p>あとは、学生の頑張りを支援するのみです。</p>
<h3>看護師さんが患者さんに挨拶している様子を、教員と学生が一緒に見学する。</h3>
<p>先ほどは、教員にこが患者さんと挨拶をしてモデルを示しました。</p>
<p>今度は、看護師さんにモデルになっていただきます。</p>
<p>看護師さんには、「モデルになってください」とはお伝えしません。</p>
<p>「看護師さんの、患者さんとのコミュニケーションの様子を見学させてください。」とお伝えし、バイタルサイン測定の時など、看護師さんが患者さんのところに伺う時に、一緒についていきます。</p>
<p>やはり、私も教員になって長いので、苦手な疾患の患者さんとか、私が看護師として働いていた時には行っていなかった新しい治療を受けている患者さんが、学生の担当患者さんになった時には、学生と同じく、</p>
<p>「大丈夫かなぁ。お話し、出来るかなあ。」と不安になるのです。（苦笑）</p>
<p>そんな時には、私も学生と同じように、看護師さんに相談したり協力を得るわけです。</p>
<p>学生よりも人生経験が長い分、使えるものは使うし、図太いのです。</p>
<p>そして、看護師さんと患者さんのコミュニケーションの様子を学生と一緒に見させていただき、気づいたことや学ばせてもらったことを、自分の頭の中でどんどん整理していきます。</p>
<p>私は、あとでメモに書きだします。</p>
<p>そして、ナースステーションに戻ってきたら、学生とやり取りします。</p>
<p>Aさん、Bさんの担当学生とのやりとりと同じです。</p>
<p><span class="marker-red"><strong>学生が気がついたこと、感じたこと、考えたことを広げたり深めたりできるような介入をしていきます。</strong></span></p>
<p>もしかしたら、学生には少しの気づきしかないかもしれませんが、それでいいんです。</p>
<p>患者さんへの挨拶の場面です。実習は始まったばかり。</p>
<p>やっと学生と患者さんが出会ったばかりで、私が学生にしたことと言えば、学生が患者さんと話しやすくするきっかけを作ったぐらいです。</p>
<p>これから学生が患者さんともっとお話をするようになってから、<strong>必要な時に、私自身の気づきを活用</strong>すればいいのです。</p>
<p>緊張している学生が学び取れる内容は限られています。</p>
<p>初日からあれもこれも学ばせたくなりますが、学生個々の様子を見ながらでいいと思います。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>今回は、「学生が担当患者さんに初めて出会う場面の指導案」の解説でした。</p>
<p>学生時代に出会った患者さんのことは、ずっと覚えているものですよね。</p>
<p>学生の患者さんとの出会いの場面を大切にしたいと思いますし、良い学びにつながってほしいと願っています。</p>
<p>学生の実習記録をみただけではよくわからなくても、実際に学生と患者さんとのやり取りをみてみると、なぜ会話が続かないのか、関係性が深まっていかないのかがわかります。</p>
<p>年を重ねたせいなのか、客観的に見ているからなのか、実習指導を10年続けているせいなのか。</p>
<p>私の経験が、新任の先生方や指導者さん、看護師さんのお役に立てたら幸いです。</p>
<p>これからも長くなりそうな気配ですが、日頃、ゆっくりお伝えできていなかったことを、解説できるようにしたいと思っています。</p>
<p>よろしくどうぞ、お付き合いください。</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>その27：基礎看護実習　初日の指導案⓺</title>
		<link>https://nursing-t-niko.com/basic-nursing-practice-education-plan-on-the-first-day6/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[看護教員にこ]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 25 Jan 2023 07:58:25 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[看護教員にこの実習指導の実際]]></category>
		<category><![CDATA[1年生]]></category>
		<category><![CDATA[体調管理]]></category>
		<category><![CDATA[基礎看護実習]]></category>
		<category><![CDATA[実習初日]]></category>
		<category><![CDATA[実習指導者]]></category>
		<category><![CDATA[患者紹介]]></category>
		<category><![CDATA[指導案]]></category>
		<category><![CDATA[病棟オリエンテーション]]></category>
		<category><![CDATA[看護学生]]></category>
		<category><![CDATA[看護教員]]></category>
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					<description><![CDATA[基礎看護実習、初日の指導案を解説します。 基本設定は、 基礎看護実習１（7日間） 実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る 実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション 　　　　　看護師と共に、看護援助を体験す [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>基礎看護実習、初日の指導案を解説します。</h2>
<p>基本設定は、</p>
<div class="info-box">
<p style="color: #333333;"><strong>基礎看護実習１（7日間）</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション</strong></p>
<p style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;"><strong>　　　　　看護師と共に、看護援助を体験する</strong></p>
<p><span style="color: #333333;"><strong>実習時間：8時30分～16時30分（昼休憩1時間）</strong></span></p>
</div>
<p>です。</p>
<p><span style="color: #333333;">それぞれの看護学校や大学によって、先生方の考え方によって、実習での指導方法は様々だと思います。</span></p>
<p>これは、<span class="marker-under-red"><strong>教員にこが、10年間実習指導を続けてきた中での、</strong></span><span class="marker-under-red"><strong>私なりの工夫が盛り込まれた指導方法</strong></span>です。</p>
<p>私自身の失敗や体験に基づいたものなので、参考までに、ということで、お願いいたします。</p>
<p>私が大事だと考えている以外にも、大切なことがあるかもしれませんが。</p>
<p>私の学びを看護教員や看護師さん、実習指導者の皆さんと共有でき、お役に立てたら嬉しいです。</p>
<h2>「病棟オリエンテーションを受ける」7番からの指導案</h2>
<p>「病棟オリエンテーションを受ける」ところからの指導案。</p>
<p>今回でシリーズ最後です。それでは９番から解説します。</p>
<div class="warning-box">
<p><strong>病棟オリエンテーションを受ける</strong></p>
<ol style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">
<li>場所の準備</li>
<li>自己紹介</li>
<li>病棟紹介</li>
<li>病棟案内</li>
<li><span style="color: #333333; font-size: 16px;">私物の管理</span></li>
<li><span style="color: #333333; font-size: 16px;">個人情報の管理</span></li>
<li><span style="color: #333333; font-size: 16px;">感染対策</span></li>
<li><span style="color: #333333; font-size: 16px;">危機管理</span></li>
<li><span style="font-size: 18px; color: #800000;"><em><strong>体調管理</strong></em></span></li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;"><span style="font-size: 18px; color: #800000;"><em><strong>担当患者の紹介・質問・最終体調確認</strong></em></span></li>
</ol>
</div>
<h3>体調管理</h3>
<p>看護実習で学んでいくためには、心身ともに健康であることが重要です。</p>
<p>実習が始まると、通学時間や生活のリズムが大きく変化し、 体調を崩しやすくなります。</p>
<p>体調不良の状態で実習を行うと、集中力や判断力が落ち、患者さんとの関わりや看護師さんと援助を体験する中での気づきが得られず、せっかくの学びの機会を失ってしまいます。</p>
<p>また、事故を起こすリスクも高まりますし、集中して実習をしていない様子は看護師さんや患者さんにも伝わります。</p>
<p>信頼関係を構築する上でも支障をきたすようになります。</p>
<p>時々、病棟オリエンテーションや学生カンファレンスの最中に、居眠りをしてしまう学生がいます。</p>
<p><span class="marker">指導者さん、教員、学生6名でカンファレンスをしているのに、なんで居眠りができるの？？</span></p>
<p>と、指導者さんもびっくりするのですが。</p>
<p>声をかけたり、体をゆすり、一時的に目を開けても、眠くなってしまうのです。</p>
<p>不安で眠れなかったのか、緊張の糸が切れたのか、事前学習が間に合わずに徹夜したのか。</p>
<p>学生によって原因は様々ですが、このような実習態度でよい実習ができるはずもありません。</p>
<p>このような学生がいた場合は、あとで個別に生活状況確認と指導をします。</p>
<p>さらに体調を崩して休んでしまったら、7日間しかない実習のうち、何日実習に参加できるのでしょうか。</p>
<p>コロナ禍ということもあり、解熱や症状消失後、既定の日数は症状が再発しないことを確認してからの登校・実習再開となります。</p>
<p>7日間の実習は、すぐに終わってしまいますね。</p>
<p>実習に出席できた日数で、実習目標はどこまで到達できるのでしょうか。合格点がもらえるのでしょうか。（実習態度も評価に含めている学校がほとんどだと思います。）</p>
<p>なにより、臨床での貴重な学びの機会だからこそ、患者さんと看護と向き合って、しっかりと学んでほしいのです。</p>
<p>誰しも体調不良になることはあります。仕方がない場合もあります。</p>
<p>でも、<span class="marker-red"><strong>実習で学ぶための準備を誠実に行っていればこそ、「仕方がないよね。」という判断になります。</strong></span></p>
<p>指導者さんは、実習のたびに患者さんの選定に奔走してくださいます。</p>
<p>学生さんに、しっかりと実習で学んでほしいからです。応援しているからです。</p>
<p>担当させていただく患者さんも、学生が好きで受け持ちを許可してくださるわけではありません。（なかにはそのような方もいらっしゃいますが。）</p>
<p>「立派な看護師さんになってほしい。そのお手伝いをしたい。」という思いで、心身がお辛いなかで担当を許可してくださいます。</p>
<p>学生の皆さんは「若いから大丈夫、2~3日寝なくても何とかなる。」と思うかもしれませんが。</p>
<p>病気と闘っている患者さんと向き合うのは、学生さんにとって、大変苦しい経験になることもあります。</p>
<p>心身が健康だからこそ、前向きに物事をとらえ、勇気を出して患者さんや看護師さん、医療スタッフと向き合うことができるのです。</p>
<p>学生さんは、実習が初めての経験なので、一日一日がどれほど疲れるか予想できないかもしれませんが。</p>
<p>心身共に万全の状態で日々過ごせるよう、ご家族にも協力を得ながら頑張っていただきたいと思います。</p>
<p>看護師は常に体調管理が求められています。</p>
<p>体調管理に気を付けていれば、患者さんの看護を全力で行うことができます。</p>
<p>また、私生活も充実させることができ、趣味なども全力で楽しむことができるようになります。</p>
<p>それは精神的な安定にもつながっていきます。</p>
<p>実習だけ乗り切ればよい、ではなく。</p>
<p>これからの学校生活、看護師生活を自分で切り開いていくために、ぜひ頑張ってもらいたいところです。</p>
<h3>担当患者の紹介</h3>
<p>学生一人ひとりの担当患者さんを、学生に紹介していきます。</p>
<p>患者さんの氏名、年齢、性別、疾患名、治療やリハビリの状況、ADLの状況、主な看護ケアなど。</p>
<p>1年生なので、詳細とまではいきませんが、ほとんど答えを述べてしまっている感じです。（笑）</p>
<p>1年生への患者紹介は、情報収集するポイント・答えを教えているようなもの。</p>
<p>でも、それでいいんです。</p>
<p>教えてもらった情報をもとに、学生が自分でカルテを確認し、患者さんからお話を聴く。</p>
<p>そして、<span class="marker-red"><strong>指導者さんの言った、「・・・。」という情報って、こういうことだったのね。</strong></span></p>
<p><span class="marker-red"><strong>というような、知識から体験を通した理解になればいい</strong></span>のです。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-3 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/1a1e494c023424fa650a4b918ee8af17-e1641014094122.png" alt="" width="330" height="330" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>担当の患者さん、「<span class="marker-red"><strong>ADLは全介助</strong></span>だけど、コミュニケーションに問題はない」って指導者さんが言っていました。</p>
<p>私が患者さんに、「おはようございます。」と声をかけたら、</p>
<p>目を見て、「おはよう。」って言いながら右手をあげて笑ってくださいました。</p>
<p><span class="marker-red"><strong>全介助って聞いてドキドキしていました</strong></span>が、丁寧にお話しながら関わらせてもらおうと思いました。</p>
</div>
</div>
<p>この学生は、全介助とは寝たきり・まったく動けないというイメージがあったのかもしれません。</p>
<p>また、あまり反応のない患者さんをイメージしたのかもしれません。</p>
<p>でも、実際に患者さんにあってみて、日常生活動作すべてに介助は必要かもしれないけど、自分と変わらない「一人の人間」、「生活者としての人間」と感じたのかもしれません。</p>
<p><span class="marker-under-red"><strong>1年生の実習目標は</strong></span>、「<span class="marker-under-red">看護の対象を理解</span>し、看護の実際を知る」</p>
<p><span class="marker-under-red"><strong>実習内容は</strong></span>、「<span class="marker-under-red">担当する患者さんとのコミュニケーション</span>」でした。</p>
<p>「学校で学んだ知識を体験を通して理解する」とは、このような体験を大事な学びの機会として取りあげていくということです。</p>
<p>少し難しいですね。</p>
<p>話は変わります。</p>
<p>学生は、自分が担当する患者さんの情報のみメモを取ろうとするのですが。</p>
<p>看護はチームで行うものです。</p>
<p>自分の担当患者さんの情報だけをとればよいというわけではありません。</p>
<p>看護学校1年生チームとして、協力し連携しながら実習していくためには、自分の担当患者さんの情報だけでなく、チームメンバーが担当している患者さんの情報もとらないといけません。</p>
<p style="margin-bottom: 0px;">何も情報がないと、カンファレンス等でアドバイスができず、また、相談しても適切なアドバイスが得られないからです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なので、メンバーが担当する患者さんの情報もメモするよう促します。</p>
<p>2・3年生になると、疾患や疾患に伴う看護を学んでいるので、患者さんの氏名、年齢、性別、疾患名ぐらいを紹介するのみで、あとは自分で情報収集するよう促します。</p>
<div class="speech-wrap sb-id-7 sbs-line sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/f3773f7c31961ae2b393556b17fecc89-e1641010466198.png" alt="教員にこ" width="321" height="321" /></figure>
<div class="speech-name">教員にこ</div>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>この場面で注意しなければならないことは、患者さんの個人情報を、どのようにメモに取っているかです。</p>
<p>フルネームや年齢、病室をそのまま書いていないか。</p>
<p>個人情報保護の視点で、学校の規定を守ったメモの取り方をしているか、確認する必要があります。</p>
<p>学生全員の紹介が終わったところで、みんなでメモの取り方を確認し合います。</p>
<p>必ず、個人が特定されてしまうようなメモの取り方をしている学生がでてきます。</p>
<p>注意を促すためにも、初めての実習では早い段階でメモ帳を確認するとよいと思います。</p>
</div>
</div>
<p>学生が担当する患者をどのように決めるのかは、またの機会に解説したいと思います。</p>
<h3>質問・体調確認</h3>
<h4>病棟オリエンテーションを受けた学生からの質問</h4>
<p>指導者さんからの病棟案内・病棟オリエンテーションを全部受け終わったところで、60分から90分でしょうか。</p>
<p>途中で教員の方から実習指導者さんに質問をしましたが、学生は基本的に受け身でオリエンテーションを聞いていました。</p>
<p>なので、最後に学生から質問や確認したいことがないか、指導者さんが学生にします。</p>
<p>大抵は、担当する患者さんについての質問です。（笑）</p>
<p>指導者さんは、答えられるところはお応えくださり、学生自身が情報収集してほしい部分は、</p>
<p>「患者さんとお話してみてね。」</p>
<p>と、上手にやり取りしてくださいます。</p>
<p>なかには、指導者さんに、趣味を掘り下げるような質問をするツワモノもいます。</p>
<p>そんなやり取りができるのも、指導者さんがそのような雰囲気づくりに協力してくださったおかげかな、と考えます。</p>
<h4>最後の体調確認です。</h4>
<p>いよいよ、患者さんに挨拶に行きます。</p>
<p>時間はすでに10時です。</p>
<p>ほとんどの看護師さんは、ナースステーションにいません。</p>
<p>点滴交換や清潔ケア、バイタルサイン測定やナースコールの対応をしています。</p>
<p>これから学生は、担当患者さんをケアする看護師さんに挨拶し、患者さんのところに行きます。</p>
<p>その前の、最終体調確認です。</p>
<p>朝の時点で問題がないことを確認していますが、本当に問題がないか、トイレに行かなくても大丈夫か。</p>
<p>水分をとらなくて大丈夫か。</p>
<p>担当患者さんが決まったところで、事前学習の確認はしなくても大丈夫か、学生に尋ねます。</p>
<p>みんな、緊張した面持ちですが、気合は入っています。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>今回は、「<strong>病棟オリエンテーションを受ける</strong>」の解説、最終回でした。</p>
<p>長かったですね。指導者さんとの出会いの大事な部分が終わりました。</p>
<p>これから、ようやく看護師さんに挨拶に行って、患者さんとご対面です。</p>
<p>まだ、10時です。</p>
<p>次回は、実習初日、午前中の指導案について解説したいと思います。</p>
<p>今までは、学生全体に指導する形でしたが、これからは、学生個々の状況に合わせた指導について解説できればと思っています。</p>
<p>これからも長くなりそうな気配ですが、日頃、新任の先生方や指導者さんにゆっくりお伝えできていなかったことを、解説できるようにしたいと思っています。</p>
<p>よろしくどうぞ、お付き合いください。</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>その26：基礎看護実習　初日の指導案⑤</title>
		<link>https://nursing-t-niko.com/basic-nursing-practice-education-plan-on-the-first-day5/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[看護教員にこ]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 24 Jan 2023 07:04:26 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[看護教員にこの実習指導の実際]]></category>
		<category><![CDATA[1年生]]></category>
		<category><![CDATA[危機管理]]></category>
		<category><![CDATA[基礎看護実習]]></category>
		<category><![CDATA[実習初日]]></category>
		<category><![CDATA[実習指導者]]></category>
		<category><![CDATA[感染対策]]></category>
		<category><![CDATA[指導案]]></category>
		<category><![CDATA[病棟オリエンテーション]]></category>
		<category><![CDATA[看護学生]]></category>
		<category><![CDATA[看護教員]]></category>
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					<description><![CDATA[基礎看護実習、初日の指導案を解説します。 基本設定は、 基礎看護実習１（7日間） 実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る 実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション 　　　　　看護師と共に、看護援助を体験す [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>基礎看護実習、初日の指導案を解説します。</h2>
<p>基本設定は、</p>
<div class="info-box">
<p style="color: #333333;"><strong>基礎看護実習１（7日間）</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション</strong></p>
<p style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;"><strong>　　　　　看護師と共に、看護援助を体験する</strong></p>
<p><span style="color: #333333;"><strong>実習時間：8時30分～16時30分（昼休憩1時間）</strong></span></p>
</div>
<p>です。</p>
<p><span style="color: #333333;">それぞれの看護学校や大学によって、先生方の考え方によって、実習での指導方法は様々だと思います。</span></p>
<p>これは、<span class="marker-under-red"><strong>教員にこが、10年間実習指導を続けてきた中での、</strong></span><span class="marker-under-red"><strong>私なりの工夫が盛り込まれた指導方法</strong></span>です。</p>
<p>私自身の失敗や体験に基づいたものなので、参考までに、ということで、お願いいたします。</p>
<p>私が大事だと考えている以外にも、大切なことがあるかもしれませんが。</p>
<p>私の学びを看護教員や看護師さん、実習指導者の皆さんと共有でき、お役に立てたら嬉しいです。</p>
<h2>「病棟オリエンテーションを受ける」7番からの指導案</h2>
<p>「病棟オリエンテーションを受ける」ところからの指導案。</p>
<p>今回は、７番から解説します。</p>
<div class="warning-box">
<p><strong>病棟オリエンテーションを受ける</strong></p>
<ol style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">
<li>場所の準備</li>
<li>自己紹介</li>
<li>病棟紹介</li>
<li>病棟案内</li>
<li><span style="color: #333333; font-size: 16px;">私物の管理</span></li>
<li><span style="color: #333333; font-size: 16px;">個人情報の管理</span></li>
<li><span style="color: #800000; font-size: 18px;"><em><strong>感染対策</strong></em></span></li>
<li><span style="color: #800000; font-size: 18px;"><em><strong>危機管理</strong></em></span></li>
<li>体調管理</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">質問・体調確認</li>
</ol>
</div>
<h3>感染対策</h3>
<h4>報告・相談できる体制づくり</h4>
<p>コロナ禍の状況において、実習開始後も感染予防対策は徹底しなければなりません。</p>
<p>しかし、実習中の学生は不安や緊張・慣れない環境によるストレス、実習記録などの課題に取り組む中で睡眠不足に陥りやすく、体調を崩しやすいといえます。</p>
<p>食欲不振や腹痛・下痢などの症状が、ストレスによるものなのか。</p>
<p>頭痛や微熱、めまいなどの症状が、睡眠不足によるものなのか。生理などによるものなのか。</p>
<p>判断が難しい場合もあります。</p>
<p>ただ、学生の自己判断に任せてしまうと、取り返しのつかないこともあります。</p>
<p>現状で一番危険なのが、新型コロナウイルス感染症に罹患していた場合です。</p>
<p>教員は、当該学生だけでなく、実習グループの学生全員、その学生が関わらせていただいている患者さん、実習病棟の患者さん達やスタッフ全員に療養上・職務遂行上の影響が及ばないように細心の配慮をしなければなりません。</p>
<p>場合によっては、実習中止の判断を検討しなければなりません。</p>
<p>速やかに対応するために、私が心がけていることは、<span class="marker-red"><strong>報告・相談できる体制づくり</strong></span>です。</p>
<div class="danger-box">
<ul>
<li>学生が、自分の気になる症状を、教員にすぐに相談できる。<strong>実習指導者さんに相談できる。</strong></li>
<li>学生が、実習グループの友人の気になる様子を、教員にすぐに相談できる。<strong>実習指導者さんに相談できる。</strong></li>
<li>教員が、学生や学生が担当している患者さんの気になる症状について、<strong>実習指導者や病棟の管理者に相談できる。</strong></li>
<li><strong>指導者さんが、学生や学生が担当している患者さんの気になる症状について、教員や病棟の管理者に相談できる。</strong></li>
<li><strong>教員や指導者、病棟管理者が、学生や学生が担当している患者さんの気になる症状について、実習施設の感染管理担当者に相談できる。</strong></li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;"><strong>教員や学校責任者が、実習施設の感染管理担当者に実習の継続や中止を相談できる。</strong></li>
</ul>
</div>
<p>学生は、実習前にオリエンテーションを受けているとはいえ、<strong><span class="marker-red">自分の行動が、患者さんや病棟、病院施設や実習全体にどのような影響を及ぼすのか、リアルにイメージができません。</span></strong></p>
<p>また、病態生理学などの授業が進んでいない時期なので、<span class="marker-red"><strong>日常生活動作が自立している患者さんであったとしても、検査データや使用薬剤などから、感染リスクが高いとか、貧血による転倒転落リスクが高いなどのアセスメントができません。</strong></span></p>
<p>学生は、</p>
<p>「少しのどが痛いけど、空気が乾燥しているせいかな。」</p>
<p>「微熱があるけど、走って登校したからかもしれない。」</p>
<p>と、自己判断で様子を見てしまうこともありますし。</p>
<p>「今、休んでしまったら、患者さんとお話ができず、情報が取れない・・・。」</p>
<p>などと、自分の実習状況から、症状を隠しながら実習を続けてしまうかもしれません。</p>
<p>実習開始前から教員が学生と関係性を構築しておけば、学生も教員に相談しやすいと思いますが。</p>
<p>実習中、教員は常に学生のそばにいるわけではありません。</p>
<p>学生は、気がかりを自分の判断で指導者さんや病棟のスタッフに相談しなければなりません。</p>
<p>そのために、指導者さんは病棟のオリエンテーションで、</p>
<div class="danger-box">
<ul style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">
<li>学生や学生が担当する患者さんだけでなく、病棟の患者さん全員を守り、療養環境や看護体制を維持するため。</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">学生の学習環境を整えていくため。</li>
</ul>
</div>
<p>などの、報告・相談の重要性を学生に説明する必要があります。</p>
<p>また、<span class="marker-red"><strong>教員や実習指導者さんは、気がかりな状況を自分のなかにとどめず、学校管理者や病棟責任者、実習施設の感染管理担当者に速やかに相談し、対応していくことが重要</strong></span>です。</p>
<h4>感染拡大防止のための確実な標準予防策の実施</h4>
<p>学生は、実習開始前に、基本的な看護技術を習得しています。</p>
<p>標準予防策は、看護技術の基本であり、入学してすぐに習う技術でもあります。</p>
<p>技術試験を実施している学校もあるのではないでしょうか。</p>
<p>しかし、<span class="marker-red" style="font-size: 18px;"><strong>「学校で技術試験を実施して合格した学生だから大丈夫」、ということはまずありません。</strong></span></p>
<p><span class="marker-under-red"><strong>学校の施設、備品を使うからできる</strong></span>のであって、病院施設でできるとは限りません。</p>
<p>なので、<span class="marker-red" style="font-size: 18px;"><strong>指導者さんには、病院施設の備品を使用した標準予防策の実施を、学生と一緒にやってもらいたいのです。</strong></span></p>
<p>水道の蛇口が違うだけで、学生は緊張します。</p>
<p>防護用具のエプロンの色や手袋の感触が違うだけでも緊張します。</p>
<p>でも、1回指導者さんと標準予防策を実施するだけで、学生は安心します。</p>
<p><span class="marker-red">「場所やモノが少し違うだけで、基本は学校で習ったものと同じだ。」と気づきます。</span></p>
<p>また、標準予防策が曖昧だった学生も、一度一緒にやると、確実にできるようになりますし、</p>
<p>「患者さんを守るのは、私なんだ。」という自覚も芽生えます。</p>
<p>さらに、使用したエプロンや手袋をどのように処理すればいいのか。感染拡大防止の視点で指導してくださると、１年生であっても、医療従事者の一員としての責任ある行動が求められていることを実感すると思います。</p>
<h4>病棟の感染経路別予防策への対応</h4>
<p>実習施設や実習病院には、呼吸器感染症や尿路感染症など、すでに何らかの感染症をお持ちの患者さんが入院されており、感染経路別予防策が実施されているかもしれません。</p>
<p>3年生ぐらいになり実習経験を積んでくると、その感染経路別予防策に対応しながら実習できるかもしれませんが。</p>
<p>1年生の初めての実習で対応するのは、難しいと思います。</p>
<p>そのため、1年生が担当する患者さんは、感染症をお持ちでない方を選定する。集団隔離されている患者さんを担当しないなどの配慮が必要です。</p>
<p>また、感染症をお持ちの患者さんはどこにいらっしゃるのか。</p>
<p>①接触感染、②飛沫感染、③空気感染の３つの経路うち、どの経路からの感染リスクがあるのか。</p>
<p>学生が理解できるように説明したり、明示しておく必要があります。</p>
<p>担当患者さんとのコミュニケーションをする分には問題ないかもしれませんが。</p>
<p>「看護師と共に、看護援助を体験する」時に、実習指導者ではない看護師さんと、集団隔離されている患者さんの援助に入ってしまったり。</p>
<p>援助後のワゴンを片付けようとして、感染症の患者さんをケアしたタオルやリネン類を、不適切な場所に片付けてしまうなど。</p>
<p>意図せず、感染を拡大する行動をとってしまうかもしれないからです。</p>
<p>1年生が、すぐに気付いて予防行動がとれるように、病院施設で申し合わせている目印や決まり事を周知してもらう必要があります。</p>
<p>オリエンテーションで聞くだけでは理解が難しいので、実際に病室の前やナースコール、電子カルテの目印がどのようになっているのか、学生に見て確認してもらうとよいと思います。</p>
<h4><strong>手洗いのチェックをお願いしてもいいですか？</strong></h4>
<p>これは、私がいつも、意図的に指導者さんにお願いしていることで。</p>
<p>オリエンテーションの一環として、手洗いのチェックをしています。</p>
<p>実習指導者さんの手洗いのチェックを受けるということで。</p>
<p>学生には学内の技術試験とは違った緊張感が漂います。</p>
<p>患者さんを守るためにも、医療従事者の一員であると学生に意識してもらうためにも。</p>
<p>また、「手洗い」で学生に小さなミスをしてもらい、緊張をほぐすためにも実施しています。</p>
<p>学生は、病棟での初めての手洗いに緊張し、必ず洗い残し、拭き残しをします。</p>
<p>それを、指導者さんが、穏やかに</p>
<p>「洗い残しあったよ。」</p>
<p>「あなたは、素手で水道の栓を止めてしまったね、残念。」などと声をかけます。</p>
<p>学生全員をチェックし終わった頃には、</p>
<p>学生全員が、「やっちゃったね。ミスした―。」と苦笑いになり、</p>
<p>「みんなで気をつけよう」、という雰囲気にもなります。</p>
<p>また、指導者さんと学生の距離が縮まります。</p>
<h3>危機管理</h3>
<p>危機管理は、実習中に自然災害（地震及び台風などの風水害など）が発生した時、学生や教員、指導者さんはどのように行動するのかということです。</p>
<p>日本は、世界有数の災害大国といわれています。</p>
<p>日本の位置や地形、地質、気象条件などにより、地震や津波、火山噴火、台風・大雨が発生しやすく、世界的な異常気象による影響も増えています。</p>
<p>「実習中に、そんな事あるわけない。」と、思うかもしれませんが。</p>
<p>私は、数年前、3年生の夜間実習中に地震が発生してエレベーターが動かなくなり、朝食の配膳が間にあわず、学生と共に階段を使って配膳の手伝いをした経験があります。</p>
<p>ということで、実習中に何が起こるかわからない。</p>
<p>何かが起こった時に、患者さんや実習施設にご迷惑をおかけする存在になるのではなく。</p>
<p>学生として、とるべき行動がとれるようにオリエンテーションをしておく必要があります。</p>
<p><span style="font-size: 18px;"><strong><span class="marker-red">災害時に特別な行動をとるのではなく、日頃からの行動や習慣が適切であれば、災害発生時にも対応できるということです。</span></strong></span></p>
<h4>常に所在を明確にしておく。</h4>
<p>実習開始時の挨拶「〇〇看護学校1年生6名、本日も実習でお世話になります。」</p>
<p>昼休憩に入るときの挨拶「実習生6名中5名、これから休憩に入ります。」</p>
<p>・・・この挨拶が、看護師さん達に聞こえるように言えるだけで、学生の人数と所在の確認になります。</p>
<p>また、患者さんと散歩に病棟外に行くときも、担当の看護師さんに</p>
<p>「学生の〇〇です。担当患者のAさんと、△△まで20分ほど散歩に行ってきたいと思います。」</p>
<p>と、報告できれば、問題ありませんね。</p>
<p>学生が1人遅れて休憩に入るときも、勇気を出して、看護師さん達に聞こえるように挨拶する。</p>
<p>このような事が当たり前にできていれば、災害発生時にも、学生の所在は速やかに確認できます。</p>
<h4>安全の確保と避難について</h4>
<p>病棟オリエンテーションの一環として、避難経路を確認することも重要です。</p>
<p>初めての実習、慣れない場所で被災した際、容易にパニックに陥るからです。</p>
<p>避難経路とともに、集合場所を確認しておくといいでしょう。</p>
<p>また、様々なシチュエーションを想定し、学生に考えさせることも重要です。</p>
<p>例えば・・</p>
<div class="danger-box">
<ul style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">
<li>患者さんの清拭中に地震が起こった。</li>
<li>患者さんと病棟外に散歩に出かけていて、地震が起こった。</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">1人でお昼の休憩中に地震が起こった。　　など。</li>
</ul>
</div>
<p>「寝たきりの患者さんだったら、清拭を中断して、病衣を着てもらう。ベッド柵をあげて揺れがおさまるのを待つ。」</p>
<p>「看護師さんと援助をしていたら、看護師さんの指示に従う。」</p>
<p>「患者さんと歩いていたら、窓ガラスから離れる。揺れが落ち着くまで、その場で待機する。近くの病棟に駆け込み、看護師さんの指示を仰ぐ。電話を借りて、状況を病棟に報告する。」</p>
<p>「揺れがおさまったら、ナースステーションにいく。教員や看護師さん、病棟責任者の指示に従う。」など。</p>
<p>教員や学生は、自分の身の安全を確保した上で、実習施設の看護師の指示のもとに患者さんの安全を確保し、避難・報告ができればよいと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>自分の身を自分で守り、患者さんの安全安楽を第一優先とする。</p>
<p>また、日頃からの報告・連絡・相談ができていれば、災害発生時にもあわてる事無く指示に従い行動できます。</p>
<p>言うまでもなく、メンバーシップ・リーダーシップを発揮できれば、パニックになることなく協力し合うことができるでしょう。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>今回は、<strong>病棟オリエンテーションを受ける</strong>の、</p>
<p>７．感染対策<br />
８．危機管理</p>
<p>について、解説しました。</p>
<p>初めての実習だからこそ、医療従事者になるものとしての自覚や責任を意識してもらう必要があると考えます。</p>
<p>どの実習でも、どんな場面においても必要となる基本のオリエンテーション内容です。</p>
<p>学生を受け入れる実習施設側にとっては、毎回のことと思うかもしれませんが、学生の耳が痛くなるほどすりこませたい内容でもあります。</p>
<p>患者さんの安全・安楽を守るためにも、学校側としても気を抜かずに指導していきたいと思います。</p>
<p>次回で、基礎看護実習　初日の指導案シリーズ最終回です。</p>
<p>最後まで、頑張ります。</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>その25：基礎看護実習　初日の指導案④</title>
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		<dc:creator><![CDATA[看護教員にこ]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 19 Jan 2023 13:54:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[看護教員にこの実習指導の実際]]></category>
		<category><![CDATA[1年生]]></category>
		<category><![CDATA[カルテの閲覧]]></category>
		<category><![CDATA[個人情報保護]]></category>
		<category><![CDATA[基礎看護実習]]></category>
		<category><![CDATA[実習初日]]></category>
		<category><![CDATA[実習指導者]]></category>
		<category><![CDATA[指導案]]></category>
		<category><![CDATA[病棟オリエンテーション]]></category>
		<category><![CDATA[看護学生]]></category>
		<category><![CDATA[看護教員]]></category>
		<category><![CDATA[私物の管理]]></category>
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					<description><![CDATA[基礎看護実習、初日の指導案を解説します。 基本設定は、 基礎看護実習１（7日間） 実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る 実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション 　　　　　看護師と共に、看護援助を体験す [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>基礎看護実習、初日の指導案を解説します。</h2>
<p>基本設定は、</p>
<div class="info-box">
<p style="color: #333333;"><strong>基礎看護実習１（7日間）</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習目標：看護の対象を理解し、看護の実際を知る</strong></p>
<p style="color: #333333;"><strong>実習内容：担当する患者さんとのコミュニケーション</strong></p>
<p style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;"><strong>　　　　　看護師と共に、看護援助を体験する</strong></p>
<p><span style="color: #333333;"><strong>実習時間：8時30分～16時30分（昼休憩1時間）</strong></span></p>
</div>
<p>です。</p>
<p><span style="color: #333333;">それぞれの看護学校や大学によって、先生方の考え方によって、実習での指導方法は様々だと思います。</span></p>
<p>これは、<span class="marker-under-red"><strong>教員にこが、10年間実習指導を続けてきた中での、</strong></span><span class="marker-under-red"><strong>私なりの工夫が盛り込まれた指導方法</strong></span>です。</p>
<p>私自身の失敗や体験に基づいたものなので、参考までに、ということで、お願いいたします。</p>
<p>私が大事だと考えている以外にも、大切なことがあるかもしれませんが。</p>
<p>私の学びを看護教員や看護師さん、実習指導者の皆さんと共有でき、お役に立てたら嬉しいです。</p>
<h2>「病棟オリエンテーションを受ける」5番からの指導案</h2>
<p>「病棟オリエンテーションを受ける」ところからの指導案。</p>
<p>今回は、5番から解説します。</p>
<div class="warning-box">
<p><strong>病棟オリエンテーションを受ける</strong></p>
<ol style="margin-bottom: 1.8em; color: #333333;">
<li>場所の準備</li>
<li>自己紹介</li>
<li>病棟紹介</li>
<li>病棟案内</li>
<li><span style="color: #800000; font-size: 18px;"><em><strong>私物の管理</strong></em></span></li>
<li><span style="color: #800000; font-size: 18px;"><em><strong>個人情報の管理</strong></em></span></li>
<li><span style="color: #333333; font-size: 16px;">感染対策</span></li>
<li><span style="color: #333333; font-size: 16px;">危機管理</span></li>
<li>体調管理</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">質問・体調確認</li>
</ol>
</div>
<p>順を追って解説します。</p>
<h3>私物の管理</h3>
<p>ここでの私物とは、</p>
<ul>
<li>患者さんの私物</li>
<li>学生の私物</li>
</ul>
<p>についてです。</p>
<h4>患者さんの私物の管理について</h4>
<p>学生は、授業などで患者さんの私物の取り扱いについて学びます。</p>
<p>看護学校に入って最初に学ぶ看護技術が環境整備ですが、ベッドメイキングができたり、環境清拭ができればよいというものではありません。</p>
<p>患者さんそれぞれに適した生活しやすい療養環境を整えながら、安全やプライバシーに配慮する必要があります。</p>
<p>私は基礎看護学の授業も担当していましたが、環境整備の演習をする時に、</p>
<ul>
<li>わざとティッシュに包んだ入れ歯をオーバーテーブルの上に置く。</li>
<li>枕の下に、ハンカチに包んだお金を隠しておく。</li>
</ul>
<p>など、臨床の場面であるかもしれない状況を設定していました。</p>
<p>学生は素直なので、</p>
<div class="speech-wrap sb-id-14 sbs-stn sbp-l sbis-cn cf">
<div class="speech-person">
<figure class="speech-icon"><img decoding="async" loading="lazy" class="speech-icon-image" src="https://nursing-t-niko.com/wp-content/uploads/2022/01/d6056a246fe6eebbd47d06e268624a29.png" alt="" width="1240" height="1157" /></figure>
</div>
<div class="speech-balloon">
<p>テーブルの上のゴミ、捨てておきますねー。</p>
</div>
</div>
<p>と、患者役（教員）に丁寧に声をかけ、入れ歯をゴミ箱に捨ててしまったり。</p>
<p>お金が包んであるハンカチを発見しても、お金に気づかずに床頭台の上に置いたままベッドを離れてしまったり。</p>
<p>わかりやすく、トラップに引っ掛かってくれました。（笑）</p>
<p>学生の実習中の事故報告として、</p>
<div class="alert-box common-icon-box">
<p style="margin-bottom: 0px;"><span style="font-size: 18px;"><strong>例1：病衣のポケットに千円札</strong></span></p>
<p style="margin-bottom: 0px;">学生が患者さんの寝衣交換のお手伝いをして、病衣を新しいものに交換しました。</p>
<p style="margin-bottom: 0px;">学生は患者さんが着ていた病衣のポケットに何か入っているか確認せず、古い病衣をリネン置き場に片付けました。</p>
<p style="margin-bottom: 0px;">後から、患者さんに、「病衣のポケットにお金が入っていなかった？」と言われ、看護師さんに報告して一緒にリネン入れの病衣を探しました。</p>
<p style="margin-bottom: 0px;">病衣のポケットに千円札が入っていました・・・。</p>
</div>
<div class="alert-box common-icon-box">
<p style="margin-bottom: 0px;"><span style="font-size: 18px;"><strong>例2：iPadを落として破損</strong></span></p>
<p style="margin-bottom: 0px;">学生が、多床室の環境整備にはいらせてもらいました。</p>
<p style="margin-bottom: 0px;">学生がベッドサイドの環境清拭をしていたところ、カーテン越しに学生の臀部のあたりで隣のベッドのオーバーテーブルに勢いよくぶつかってしまいました。</p>
<p>物が落ちる音がしたので、隣のベッドに急いで行ってみると、iPadが床に落ちて破損していました。</p>
</div>
<p>といったことが、実際にありました。</p>
<p>また、自分では動けない患者さんに、「新聞を買ってきてほしい」と頼まれ、学生が現金を預かってしまったり。</p>
<p>意思の疎通が難しい患者さんのオムツ交換をする時に、患者さんに断りもなくベッドサイドの棚を開けてオムツやおしりふきを取り出してしまったり。</p>
<p>学生自身の注意力や知識不足などの要因も大きいですが、看護師さんや医療スタッフの行動を見よう見まねで行動してしまっていることも多々あります。</p>
<p>学校で学んでいても、知識レベルのことであって、実習での看護実践につながるとは限りません。</p>
<p>特に1年生は、<span class="marker-red"><strong>「患者さんの療養環境を生活の場ととらえ、プライバシーに配慮しながら関わらなければならない」と、頭では理解していたとしても、とっさの行動として患者さんの私物の紛失や破損、プライバシーへの配慮不足につながる恐れ</strong></span>があります。</p>
<p><span class="marker-red"><strong>オリエンテーションの際に、指導者さんが、病棟で実際にあった学生の事故事例に触れる</strong></span>など、</p>
<p>折に触れ、実習グループ全体でヒヤリ・ハット事例などを共有しながら実習を進めていく必要があります。</p>
<p>また、このような事故は、学生と患者さんとの信頼関係の構築に影響を及ぼす恐れもあります。</p>
<p>このような事が起こらないことが一番ですが、万が一、起こってしまった場合の対応についても、実習開始前にはオリエンテーションをしておく必要があります。</p>
<p>（当校の場合は、実習調整者が学年全体に指導しています。）</p>
<h4>学生の私物管理について</h4>
<p>学生が常に持ち歩いているものは、スマートフォンです。</p>
<p>学校の授業中に着信音がすることがあり、私もたびたび注意します。</p>
<p>もちろん、実習に行くときには、実習バッグの中にスマホは入れない、実習場に持ち込まないという約束になっていますが、</p>
<p>持ち歩くのが当たり前になっていると、<span class="marker-red"><strong>意識せずに実習ユニフォームのポケットにスマホが入っており、気づかずに実習をしていた、ということもあるかもしれません。</strong></span></p>
<p>（実際にあったのですが・・・。）</p>
<p>実習施設との決まり事として、個人情報を適切に取り扱うというものがあります。</p>
<p>その前提として、実習に必要なものだけを持参する必要があります。</p>
<p><span class="marker-red"><strong>実習中に、意図せずに持ち込んでしまったスマホから着信音が聞こえたらどうでしょうか。</strong></span></p>
<p>ナースステーション内で着信音が響いたら。</p>
<p>患者さんへのケア中に着信音がしたら。</p>
<p>様々な誤解を受け、実習態度を疑問視され、批判されるかもしれません。</p>
<p>さらには、<span class="marker-under-red">患者さんの<strong>個人情報を撮影</strong>したり<strong>録音している</strong>かもしれない</span>、などと疑われるかもしれません。</p>
<p><span class="marker-red"><strong>病棟のオリエンテーションだからこそ、「もちろん、みんなは大丈夫だよね。」という指導者さんからのなげかけが、効果的な注意喚起になるかもしれませんね。</strong></span></p>
<p>スマートフォン以外にも、学生の実習バッグを収納する鍵のかからない棚に、多額のお金の入った財布をいれてあるとか、アパートの鍵も入っているとか。</p>
<p>病院施設は、不特定多数の人間が出入りする場所です。</p>
<p>実習が初めての1年生は、いくら実習前に言われていたとしても、他人事のように感じています。</p>
<p>実際に行ってみて、「怖いな、気をつけなくちゃ。」と感じます。</p>
<p>学生自身の私物管理も徹底するよう、指導が必要です。</p>
<p>（実習に慣れてくれば、できるようになります。）</p>
<h3>個人情報の管理</h3>
<p>多種多様な個人情報を日常的に取り扱う看護師。</p>
<p>看護師としての経験が長くなれば長くなるほど、患者さん達の個人情報を日常的に取り扱う感覚に慣れていきます。</p>
<p>しかし、1年生は、医療スタッフの会話を聞き、患者さんのカルテを見て、こんなことまで看護師さんたちは患者さんの個人情報を知っているのかと、衝撃を受けます。</p>
<p>患者さんのご家族でさえ知らないような患者さんの個人情報を、看護師という資格がある赤の他人が、ご家族よりも色々と知っているのです。</p>
<p><span class="marker-red"><strong>学生は、個人情報の取扱いに気をつけようとするのですが、初めての実習であり、不安や緊張、実習に慣れていないために、不適切な言動をとりがち</strong></span>です。</p>
<p>具体例とともに、個人情報流出を防ぐための予防策を解説したいと思います。</p>
<div class="blank-box sticky">
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>事例１：印刷物やメモを放置する</strong></span></p>
<p>実習記録やバイタルサインを書いたメモ帳、オリエンテーション用紙など、個人情報が記載された用紙を、患者さんのベッドサイドや、ワゴン上、ナースステーション内の机の上に置いたまま離れる。</p>
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>予防策</strong></span></p>
<ul style="margin-bottom: 1.8em;">
<li>実習記録はナースステーションから持ち出さない。記録中に看護師さんや患者さんから呼ばれた時は、近くにいる学生に渡して片付けてもらう。少し時間がかかっても、実習記録をしまってから動く。</li>
<li>実習記録用紙に記録する時も、必ず実習ファイルに綴じたままにしておく。実習記録用紙を1枚だけファイルから外すようなことはしない。</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">メモ帳がユニフォームから離れないように、ストラップでつなげておく。</li>
</ul>
</div>
<div class="blank-box sticky">
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>事例２：実習記録用紙やメモを、個人情報が特定される状態で破棄する</strong></span></p>
<p>個人情報が記載された実習記録用紙やメモ帳を、そのままゴミ箱に破棄した</p>
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>予防策</strong></span></p>
<ul style="margin-bottom: 1.8em;">
<li>いらなくなった実習記録用紙やメモ帳を破棄する際は、シュレッダーにかける。</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">氏名や年齢、病室番号などは、記録しない。略語などを用いて、個人が特定されないようにする。</li>
</ul>
</div>
<div class="blank-box sticky">
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>事例３：印刷物やメモ等の紛失</strong></span></p>
<p>個人情報が記載された実習記録用紙やメモ帳を、実習中に紛失した<br />
レポートを作成するため、USBに患者データを保管していて紛失した</p>
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>予防策</strong></span></p>
<ul style="margin-bottom: 1.8em;">
<li>実習記録用紙を何枚持っているか、把握しておく。</li>
<li>実習記録用紙はファイルに挟んで管理することを学生全員で統一する。</li>
<li>実習終了時に、グループメンバー全員で、実習ファイルと実習記録用紙、メモ帳がそろっていることを確認する。</li>
<li>不要な実習記録用紙は持ち歩かない。</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">患者を特定できる状態で患者情報を保管しない。USBに保管する場合は、パスワードによるロックをかける。</li>
</ul>
</div>
<div class="blank-box sticky">
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>事例４：カルテの無断閲覧</strong></span></p>
<p>実習に関係ない患者さんのカルテを閲覧する</p>
<p>例）「この病棟に、高校のときの友達のお母さんが入院したんだって。どんな病気なんだろう？」</p>
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>予防策</strong></span></p>
<ul style="margin-bottom: 1.8em;">
<li>実習の範囲を超えたカルテを閲覧しない</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">電子カルテを見終わったら、必ずログアウトしてから席を離れる。ログインしたままにし、他者が閲覧することのないようにする。</li>
</ul>
</div>
<div class="blank-box sticky">
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>事例5：周囲に関係者以外の人がいる場面での会話</strong></span></p>
<p>病院内や登校途中で実習や患者さんに関連する話をする<br />
例）「〇〇さんの担当患者さん、不穏で大変だったみたいだよ。」<br />
「看護師の〇〇さんの指導が厳しいらしいよ。」</p>
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>予防策</strong></span></p>
<ul style="margin-bottom: 1.8em;">
<li>患者さんとの関わりや実習のことで、困ったり相談したいことがあった場合は、カンファレンスで解決する。また、実習中に教員や指導者さん、看護師さんに相談して解決してから実習を終了する。</li>
<li>院内外問わず、誰が聞いているかわからないため、患者さんに関連する会話は避ける。</li>
<li style="margin-bottom: 0.2em;">家族と実習の話をするときにも、個人名や病名が特定できるような会話は避ける</li>
</ul>
</div>
<p>上記事例の5つが、学生が起こしやすい事故事例かと思います。</p>
<p>初めての実習なので、みんなで声をかけあい気をつけないと、実習記録を広げたまま席を離れたり、パソコンでカルテを閲覧した状態のまま、看護師さんに呼ばれて席を離れたりしてしまいます。</p>
<p>実習メンバー同士の関係性ができていないと「あっ・・！」と思っても、指摘することができないこともあります。</p>
<p>ただ、初めての実習で、学生はこのような失敗を起こしやすい傾向があるとわかっていれば。</p>
<p>また、病棟スタッフの方々も、学生の傾向がわかっていれば、学生を呼んだときに、</p>
<p>「学生の〇〇さん、これからケアにいくよ。カルテは閉じたかな？」と、注意喚起してくださるかも？しれません。</p>
<p>病棟の方々に協力を求めすぎでしょうか。</p>
<p>3年生であれば、当然できてほしいことですが、初実習の1年生に対しては、丁寧に接していただけると、教員としては、大変ありがたいです。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>今回は、<strong>病棟オリエンテーションを受ける</strong>の、</p>
<p>５．私物の管理</p>
<p>６．個人情報の管理</p>
<p>について、解説しました。</p>
<p><strong>病棟オリエンテーションの中で、指導者さんに実際にカルテを見ながら説明してもらったり。</strong></p>
<p><strong>学生がメモを取っている様子を見て、「イニシャルと病室番号だと患者の〇〇さんだとわかってしまうから、Aさん、Bさんと書いてください。」などと指導してもらえると。</strong></p>
<p><strong>学生はハッとして、個人情報の保護って、そういうことなんだなあと腑に落ちたりします。</strong></p>
<p>指導案というよりは、私の覚え書きというか、新人の看護教員や指導者さんに向けて説明するような語りになっていますね。</p>
<p>日頃、新任の先生方や指導者さんにお伝えしたいと思っていたことを。</p>
<p>あとからでも、落ち着いて、何回でも見返せるように残せていけたらと思っています。</p>
<p>あと、私の実習指導の振り返りにもなっています。</p>
<p>10年教員をしていますが、このように文章に残すことによって、学びなおすことが沢山出てきます。</p>
<p>学生と共に学ぶ姿勢を大切にしていきたいですね。</p>
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