看護教員にこ。適応障害で休職しました。

看護教員にこの実習指導の実際

ただ今、休職中。看護教員も人間だもの。

ただ今、絶賛休職中です。(すでに半年が経過・・・)

突然、何を語りだしたのか。どうしたんだと思うかもしれませんが。

看護教員も人間です。万能ではありません。

気づかないうちに、頑張り過ぎていたようです。

でも、でも・・!

完璧な人間ではないからこそ、病んでいる患者さんやそのご家族に寄り添うことができるのだと思います。

完璧ではない人間で、完璧ではない教員だからこそ。

私は、苦しんでいる看護学生に寄り添い、一緒に苦しみ、喜びを分かち合いながら働いてこれたのだと思っています。

「自分のことは自分が一番わかっている」つもりで、看護師・看護教員として20年以上働いてきました。・・・が。

今となっては、

「自分のことは自分が一番わかっている」ということが、いかに間違っていたか、嫌になるほど実感できたので、心療内科の先生の指示に従い、自分にお休みをあげることにしました。

ちなみに、現在、半年ほど休職し、ココロを休ませたところで、ようやくブログを書く気持ちになってきました。

看護学生さんや看護師さんのみなさんは、きっと、自分よりも患者さんのことを考えて。

(もしくは、先輩看護師の言動を気にしながら)

看護教員のみなさんは、私のように、自分よりも看護学生さんや学級運営など、様々なことを考えて。

(もしくは、上司の言動を気にしながら)

いつの間にかココロとカラダを削りながら、看護実習をしたり、働いているのではないかと思うのです。

皆さんが私のようにならないためにも。

私が、どうしてこんなことになってしまったのか。

私の生き方・人生を反省、もとい振り返ってみたいと思います。

「自分のことは自分が一番わかっている」ということがいかに間違っていたか

看護師歴10年以上、看護教員歴10年以上の私は、「自分の事は自分が一番わかっている」と思っていました。

救命センターで働いていたこともあり、リスクマネージャーもしていました。

看護管理者も経験していたので、現状のリスクを分析し、改善を繰り返し、評価していく、という分析力が自分にはある方だと思っていました。

患者さんの急変に対応し、医師と渡り合ってきたベテランの私が。

数々の授業や演習をこなし、様々な病院で実習指導を行い、多様な学生さんやその保護者の方々と接してきた私が。

まさか適応障害になるなんて。

本当に青天の霹靂です。

看護師だし看護教員で、看護を学生に教える人なんだから、自分の心や体の状態は、自分がよくわかっているんじゃないの?

アセスメントできるでしょ?

皆さん、そう思われると思います。私もそう思っていました。

なんせ、フィジカルアセスメントや看護過程の講義を担当していたくらいなので。

自分で自分の心と体を、アセスメントできていると思っていました。

でも、「自分の事は自分が一番わかっている」というのは、思い込みにすぎませんでした。

看護師も看護教員も、とても大変な仕事なので、仕事が「きっついなー」という時は、人並みにグチを言い合ったり、美味しいものを食べたりしてストレスを発散させていました。

そもそも、3人の子どもを育てながら、正社員として仕事を20年もしてきたわけですから、仕事と、私生活とのバランスもうまくとっていたと思っていました。

自分自身をコントロールできていると信じていました。

それどころか、もっとやれるのではないか、頑張れるのではないかとさえ思っていました。

(だから、ブログをはじめたんですよね・・・。)

そんな私が、ある時から朝、起きるのが辛くなってきました。

車で出勤し、職場の駐車場についても、車から降りることができず、5分ほど仮眠。

職場(看護学校)に行ってしまえば、笑顔で学生や同僚、上司に対応し、講義や演習も行っていました。

でも、次第に食欲がなくなり、持って行ったお弁当を食べずに帰ることも。

私、どうしちゃったの?

疲れがたまっているのかな?

美味しいものを食べて、ゆっくりお風呂に入って、ぐっすり眠ればいつも通り。

元気な私になるはず、だよね。

でも、ダメだったんです。

上司からの一言がとどめでした。

「その学年への対応については、最後まで責任をもってやってくださいね。」

詳しいやりとりは、またの機会に。

その場は、何とかその上司と冷静にやり取りしました。

でも、1人になってから、涙が止まらなくなりました。

家に帰ってからも気持ちの落ち込みは激しく、食事をとる気になれません。

家族には、「体調が悪いからごめんね・・・」と言って、ベッドに入りました。

上司の顔、同僚の先生方の顔、学生たちの顔、これからの講義、実習のこと。

子どもたちの事、進学の準備、お金のこと、生活のこと、両親のこと。

様々な事がぐちゃぐちゃと入り混じってどんどん不安が増していきます。

ココロの中が整理できず、不安と緊張と混乱で胸がドキドキします。

ココロも体もとても疲れているはずなのに、ベッドで横になっているのに、眠れません。

眠っているのかいないのか。浅い眠りを繰り返しながら、翌朝になりました。

何もかもが億劫で、動くことができません。

何とか、朝食の準備だけはしました。

パパ(夫)に、

「仕事に行けそうにない。休むね。」と言いながら、涙が止まらない私がいました。

職場で「適応障害になりやすい」4つのケース

  1. 一生懸命働いているが、仕事量が多く、休めない
  2. 自分のペースで仕事ができない
  3. 仕事内容が、自分の性格や能力に合っていない
  4. 職場の人間関係がよくない

この4つのうち、1つでも当てはまると、適応障害の発症リスクが高くなるそうです。

・・・。

全部、私の当時の状況にあてはまってるじゃん。

そんなに頑張らなくてもよかったのに。

真面目すぎる。

そんなにできない。辛いって言えばよかったのに。

この人と一緒に働くのが苦手なんですって言えば良かったのに。

今なら、そう思えます。

でも、当時の私は、日々やるべき事をこなすのに精一杯で、冷静に自分を見ることができていませんでした。

自分を労わることができていませんでした。

その長年の積み重ねが、コップから水があふれるように、適応障害という形になって表れたのでしょうね。

看護師や看護教員は、真面目で忍耐力があり、優しい人が多いように思います。

優れた面ですが、「自分が頑張れば」とか、「自分が我慢すれば」丸くおさまる。

と、思いがちではありませんか?

いい意味で、人を頼り、わがままになってもよかったんですよね。

いまさらですが。

あーあ。

学生や後輩にはしっかりとアドバイスできていたのにね。

自分にがっかりです。

皆さんは、私のように自分自身が疲弊しすぎてしまう前に。

ご家族や友人、同僚や上司など、様々な人を頼りながら。

自分の強みを活かしながら、頑張ってもらいたいと思います。

休職して思うのは、自分がいなくても、職場は何とかなっているということ。(苦笑)

でも、家族にとっては、私しかいないということ。

自分を大事にすることが、自分を含めた家族や友人を大切にすることになる。

ということを。

身をもって実感した次第です。

では、次回のブログで。

自分に負担をかけすぎないようにしながら続けていきたいと思っています。

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