看護学校1年生で身につけるべき勉強方法

看護学生スタートガイド

看護学校には、高校から進学する人、社会人経験を経て入学する人、家庭を持ちながら入学する人など、様々なバックボーンを持つ人が入学してきます。皆さんそれぞれに新しい生活への期待や不安を抱えていると思いますが、1年生で以下の9つのことを意識していけば、良いスタートが切れると思います!

授業は集中しよう!

 皆さんが卒業した高校の授業は、1コマ50分だったところが多いと思います。対して看護大学・専門学校は1コマ90分が標準になります。時間が延びただけでなく、取り上げられる内容は身体のしくみや機能、疾患、医療制度など専門的なことが中心となります。授業中は、これらの専門的な内容を理解していかないと、集中力を保つことが難しいと思います。そのため、事前に教科書の内容に目を通してから授業に臨むことをおススメします。

「からだのしくみ」(解剖生理学)は1年生のうちに押さえておこう!

からだのしくみ(解剖生理学)の授業は、人間の“正常な状態”を知るためのものです。病気や薬に関する授業では“異常な状態”を学びますが、それには正常とはどういう状態なのか理解できている必要があります。からだのしくみに関する内容をしっかり理解できていると、次のステップにスムーズに進めますよ!

また、1年生で行う基礎看護学実習に際しては、自分が受け持つ患者さんの疾患を事前に調べ、学習する必要があるのですが、この時にもからだのしくみが理解できていないと学びなおしに時間がかかり、ただでさえ忙しい学校生活がさらに忙しくなってしまいます。忙しい学校生活を効率よく乗り切るカギは、“一つひとつの授業内容をコツコツ確実に身につけていくこと”と言えそうです。

実習だけでなく学習も頑張ろう!

「勉強は苦手だけど実習を頑張れば大丈夫」と思っている方もいるかもしれません。しかし看護師は人の命を預かる職業ですので、その考えは改めましょう。患者さんがなぜ正常ではない状態となっているのか、その原因を学ぶことが重要です。また実習では、基礎的なことや、受け持ち患者さんの病態の知識がきちんと身についているか確認が行われます。“勉強と実習を両立しなくてはいけない”という意識を持ちましょう。

テスト前の一夜漬け習慣はやめよう!

これまでの学校生活で“勉強習慣はなくテスト前だけがんばった”“一夜漬けで乗り越えてきた”という方もいらっしゃるかと思います。そのような勉強法をした方はわかると思いますが、内容を長期間は覚えていられないのではないでしょうか。看護の勉強は、基礎的な内容をしっかり学んだあと、さらに発展した内容を学んでいくものです。最初は一時的に乗り越えられても、後期になり、やがて2年生になるころには、“基礎的な内容を覚えていないので、より専門的な内容についていけない”という事態に陥ってしまいます。そうならないためにも、一夜漬けなどの勉強法は改めましょう。

テスト対策はスケジュール管理が超重要!

看護専門学校の場合、テストは中学や高校のように学期末にまとめてテスト期間が設けられているわけではなく、科目の節目ごとにこまめに行われます。学生にとっていっときの「テスト科目が少ない」のは良いかもしれませんが、その代わり「テストの対策期間が重なる」ことがあります。たとえば、ある週の月曜日に3つ、水曜日に1つテストがあったとします。月曜日のテスト対策に1週間かかってしまえば、水曜日のテスト対策に2日間しかかけられません。“もっと早く勉強しておけば・・・”という事態にならないよう、普段の予習・復習やスケジュール管理を意識的に行う必要があるのです。

自分に合ったスケジュール管理で予定を守ろう!

看護学生はテストだけでなく、課題(レポートや調べ学習)提出やグループワーク前の事前学習などもあり、そこに実習も加わってくるのです。期日を守り予定どおりに進めていくためには、とにかく、自分に合ったスケジュール管理を行うことです。先輩は、手帳やカレンダーアプリなどを使っています。スケジュールを予定通り進めていくことを身につけることで、看護師になった際に複数の患者さんを受け持つことや、夜勤や日勤というシフトの中でスケジュール管理を行えるようになるのです。

1年時のプリントやノートは残しておこう!

1年時に学ぶことは基礎的なことで、今後学ぶ疾患や看護の土台になるものです。そのため、今後新たなことを学ぶ際に“1年次に学んだことを振り返る”ことも必要になります。そのため、授業で配られたプリントや自身のノートは必ず保管しておきましょう。教科書を読み返すことも大事ですが、自分の書いたものを見ることで、学習内容をよりはっきりと思い出すことができます。

コミュニケーションを学んでいこう!

看護を行う上で、患者さんとのコミュニケーションは必要不可欠です。また、実習では患者さんだけでなく、看護師さん、先生、実習グループの仲間ともコミュニケーションが求められます。“自分はコミュニケーションが苦手”と思っている方も、苦手と避けずに、普段から積極的にこれらの人々に関わるようにしていきましょう。看護学校では、コミュニケーション能力を伸ばすためにグループワークが行われます。仲の良い友人以外の人とのコミュニケーションをここで学びましょう。

看護師国家試験を意識しておこう!

3年次の2月に行われる看護師国家試験に合格することで、皆さんは看護師になれます。1年次から看護師国家試験を意識して勉強しましょう。なぜなら、1年時に習った内容も出題されるからです。3年次は実習や就職活動に、とても忙しくなります。復習する時間をなるべく少なくできるように、1年次から押さえておきましょう。

看護師という国家資格を得るための専門学校・看護大学なので、中学・高校の時のような一夜漬けは通用しません。違う科目であっても、授業内容が関連していることもあるので、気を抜くことなく勉強しましょう。1年次の学習の土台があって、2年次に積みあがっていきます。2年生になったら頑張る・・・というのは、土台が不安定な状態です。後で苦しむことのないよう、頑張りましょう。

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