看護実習に限らず、情報収集やメモを取るのが苦手。その原因と対策をお伝えします!

看護実習を乗り切る方法

実習に限らず、メモを取るのがとにかく苦手です。

字が汚くてメモを取ることが苦手。

バイタルサインの数値やケアの内容はメモをしておくのですが、後で見返したときにどれが何だかわからないこともあります。

また、人の話を聴きながらメモを取るのが苦手で、「どうやって書こう」と頭で考えているうちに話が進んでしまい結局メモができていない、メモを取るのに必死で話の内容が理解できない、ということもあります。

実習グループに仲の良い人がいるときには写させてもらえますが、そうできない時は撃沈です。

メモを取ると要点がまとまらず何を書いているのか分からない。メモを取るのが苦手な人って、こんな感じですよね。私も、教員になった今でも、メモを取るのが苦手です。私自身の体験や、10年以上の教員経験の中で、メモが取れない・苦手な人には共通点があることがわかりました。

  • 字が汚くて、書くことが苦手
  • 人の話を聞きながらメモを取るのが苦手
  • メモを取るのに必死で内容が理解できない

という学生さんは、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

情報収集やメモを取るのが苦手な原因は?

「二つのことを同時にできない」ことが原因です。皆さんは、普段の生活の中で

  • 片付けながら料理ができない
  • ゲームをしながら話を聞けない   ということはありませんか?

実習中、メモを取る時には援助の内容や指示、アドバイスなどが伝えられますよね?

その時に、メモを取ることに必死になり過ぎて、指示や内容を理解出来ないのですね。(緊張しているなら、なおさらです)そのため、指示や内容を理解しようとすると、メモが取れないということになってしまうのです。

  • メモを取る
  • 指示、内容を理解する    この二つを同時にできないというのが大きな原因です。

このようにメモが苦手な理由をしっかり把握することは、メモを取れるようにする対策につながるので、自分の傾向をしっかりと把握しておきましょう。

看護実習の場合、情報収集をする内容、メモを取る内容はある程度決まっていますよね?そこで、メモを取る内容をすべて項目立てしておいて、実習中に内容を埋めていけるように準備しておきましょう。こうしておくと、報告のときにもパニックにならず、順序良く報告できると思います。メモは字を書くのが目的ではなく、情報を忘れないようにしたり頭の中で整理したりするためにとるものです。ルールに沿ってメモを取れば、必ず使える情報になります。頑張って取ったメモを、ぜひ有効活用してください。

適切に情報収取やメモを取るための対策

バイタルサインやケアの様子をメモするために、実習開始前に項目をかきだしておく

バイタルサインを記録する場合、1見開きを基本とし、メモの左ページ左上に日付と曜日を書きます。そして左ページ左半分に1日の流れを時間ごとに書いておきましょう。右ページにはバイタルサインの書き込み用に、メモする内容を書きだしておきます。(体温、脈拍数、呼吸数、血圧、SpO2値、排尿、排便、睡眠など)さらに正常値を書いておくと、看護師さんへの報告時など焦らずにすむでしょう。

このメモする内容は実習を通して使えるので、メモ帳の大きさに合わせてコピーして毎日活用するとよいと思います。報告の際に受けたアドバイスは、一日の流れやバイタルサインの各項目の右側に書きこむようにすると、実習終了時に実施したケアやその時のアドバイス、バイタルサインの結果などが一目瞭然になります。

会話のメモは、要点とキーワードのみを書く

会話は、内容すべてをメモしようとするのではなく、要点やキーワードのみをメモしましょう。そして時間があるときに補足していくようにします。また、短時間で書けるよう、略語を活用しましょう。漢字がとっさに思い出せなければ、ひらがなやカタカナでも大丈夫です。自分がわかればよいのです。ただし、時間がたってしまうと自分でも解読できなくなることがあるので、できるだけ早く清書することをおすすめします。

可能ならタブレットを使ってメモを取る

書くことが苦手で状況が許すのであれば、タブレットを使ってもよいと思います。音声入力でメモ代わりにすることも可能です。実習では難しいかもしれませんが、教育機関としての合理的配慮に含まれる内容なので、学校の先生や実習の指導者さんに相談する必要がありますが、メモは必ずしも自筆でなくてもよい時代になりつつあります。

ただ、実際にタブレットを使用する場合は、写真を撮れないようにしておく、ネットにつながらないようにWi-Fi設定を整えておくなどの配慮が必要になるので、よく相談してからにしましょう。

 これまで、漠然とメモを取ってきた人も、ぜひ一度自分のメモの取り方を見返してみてください。今までメモの取るコツを意識していなかった学生さんは、ぜひ意識した上でメモを取ってみましょう。きっと、あなたの取るメモの質が変わってくるはずです。まずは、取り組めそうなところから一つ、改善していきましょう。

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