とにかく人づきあいが苦手です。特に初めての人や目上の人は緊張します。どう接していいか分かりません。緊張すればするほど表情が固まり、視線を合わせることもできません。時々相手を怒らせてしまうようです。指導者さんに会う前に伝えることを一生懸命練習しても、その場になると頭が真っ白になり何も言えなくなってしまうこともあります。また、忙しい指導者さんを見ていると、声をかけてよいかどうか迷ってしまいます。結局声をかけられず、注意を受けることがしばしばあります。
コミュニケーションが苦手な人には、挨拶が苦手な人も多いように感じます。よくよくその学生さんに話を聞くと、そもそも大きな声を出すのが苦手で、挨拶も苦手だということでした。その上、ふだんあまり話したことのない人に大きな声で挨拶する、話しかけるというのは、躊躇するということも。どうやら、こちらから挨拶をしても返してくれなかったらどうしよう、といった不安があったり、自分に自信がない学生さんにコミュニケーションの苦手意識が大きいようです。
まずは挨拶からトレーニングしていきましょう。話し始めがうまくいくと、徐々に緊張もほぐれてくると思います。逆に最初から複雑な相談や報告をしようとすると、後が続かないということもあります。まずは声を出すことから始めましょう。
看護師への報告がうまくできるコツ
こまめに挨拶して緊張感を解く
緊張している時こそ、「短い挨拶を、こまめに」を心がけましょう。「おはようございます」「お願いします」「記録を書いてきます」「見学させてください」「ありがとうございます」など、こまめに繰り返すのがポイントです。常に声を出していると、緊張感が徐々に収まり、話すことへの抵抗感が減ってきます。状況になれるためにも、学校内で先生に会ったら積極的に挨拶や声かけをし、目上の人、知らない人に慣れておくとよいと思います。
どうしても緊張するなら、メモを見ながら報告する
緊張すると頭の中が真っ白になってしまうという場合、「緊張すると忘れてしまうので、メモを見ながらお話させていただいてもよいですか?」と聞き、問題なければメモを見ながら話します。その際、メモを書いてすぐではなく、一回自分で声を出して読んでから指導者さんに会うようにしましょう。コミュニケーションにも準備が必要です。
話す内容を学校の先生に相談する
実習生の立場だと、看護師さんは忙しそうだし邪魔をしてはいけないからと、報告・連絡・相談に迷うこともあります。そういう場合は、学校の先生に相談してください。その際、「自分は〇〇なので、△△することが必要だと考えたのですが、どうでしょうか?」と質問してみてくだい。自分の考えと、どうしてそう考えたのかを明確にしてからアドバイスを受けると、徐々に自分で適切な判断ができるようになります。
迷ったときは、「相談する」を選択する
実習生である学生さんが患者さんから聞いたこと、長い間一緒にいたことで得られた情報はとても貴重です。報告するほどではないと判断したことが、とても重要な場合もあるので、迷ったら必ず指導者さんに伝えるようにしましょう。「必要ないかもしれませんが・・・」「関係ないかもしれませんが・・・」と話し出すと、指導者さんもそのつもりで聞いてくれます。命に関わる情報かもしれない、という危機感を常に持って実習に臨むことは大切ですね。
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